一人ひとり手酌てじゃくで 飲のむ酒さけは
身体からだの中なかを 浸しみとおる
広ひろい世間せけんの 切せつなさ辛つらさ
飲のんで忘わすれて また今日きょうも
ひとり飲のむ酒さけ コップ酒ざけ
昔むかし惚ほれてた 女房あいつにも
心こころの中なかで 詫わびている
若わかい身空みそらで 我わが侭まま言いって
かけた苦労くろうも 二に度ど三さん度ど
ひとり飲のむ酒さけ なみだ酒ざけ
今いまも時々ときどき 思おもい出だす
お袋ふくろそばで 泣ないていた
心変こころがわりが 有ある訳無わけないが
逃にげた女房にょうぼうも 薄うす情なさけ
ひとり飲のむ酒さけ 想おもい酒ざけ
一人hitori手酌tejakuでde 飲noむmu酒sakeはha
身体karadaのno中nakaをwo 浸shiみとおるmitooru
広hiroいi世間sekenのno 切setsuなさnasa辛tsuraさsa
飲noんでnde忘wasuれてrete またmata今日kyouもmo
ひとりhitori飲noむmu酒sake コップkoppu酒zake
昔mukashi惚hoれてたreteta 女房aitsuにもnimo
心kokoroのno中nakaでde 詫waびているbiteiru
若wakaいi身空misoraでde 我waがga侭mama言iってtte
かけたkaketa苦労kurouもmo 二ni度do三san度do
ひとりhitori飲noむmu酒sake なみだnamida酒zake
今imaもmo時々tokidoki 思omoいi出daすsu
おo袋fukuroそばでsobade 泣naいていたiteita
心変kokorogaわりがwariga 有aるru訳無wakenaいがiga
逃niげたgeta女房nyoubouもmo 薄usu情nasaけke
ひとりhitori飲noむmu酒sake 想omoいi酒zake