春はるまだ遠とおい 如月きさらぎは
北風きたかぜ 襟えり立たて 裏通うらどおり
なまじ器用きように 生いきてはゆけぬ
そんな奴やつらの 吹ふきだまり
夢ゆめの入いり口ぐち
ここは隠かくれ家が 男おとこの庵いおり
心底しんそこ惚ほれて 惚ほれぬいた
女おんなもやがては 出でていった
誰だれも覗のぞけぬ 心こころの奥おくに
今いまも棲すんでる 面影おもかげと
夢ゆめで逢あおうか
未練みれんつぎ足たす 男おとこの庵いおり
本音ほんねをかくし 群むれるのは
身過みすぎや世過よすぎで 生いきるため
勝手気かってきままも 承知しょうちの上うえと
開ひらき直なおれば すむものを
夢ゆめかうつつか
ここは隠かくれ家が 男おとこの庵いおり
春haruまだmada遠tooいi 如月kisaragiはha
北風kitakaze 襟eri立taてte 裏通uradooりri
なまじnamaji器用kiyouにni 生iきてはゆけぬkitehayukenu
そんなsonna奴yatsuらのrano 吹fuきだまりkidamari
夢yumeのno入iりri口guchi
ここはkokoha隠kakuれre家ga 男otokoのno庵iori
心底shinsoko惚hoれてrete 惚hoれぬいたrenuita
女onnaもやがてはmoyagateha 出deていったteitta
誰dareもmo覗nozoけぬkenu 心kokoroのno奥okuにni
今imaもmo棲suんでるnderu 面影omokageとto
夢yumeでde逢aおうかouka
未練mirenつぎtsugi足taすsu 男otokoのno庵iori
本音honneをかくしwokakushi 群muれるのはrerunoha
身過misuぎやgiya世過yosuぎでgide 生iきるためkirutame
勝手気kattekiままもmamamo 承知syouchiのno上ueとto
開hiraきki直naoればreba すむものをsumumonowo
夢yumeかうつつかkautsutsuka
ここはkokoha隠kakuれre家ga 男otokoのno庵iori