さよならも 言いえず 泣ないている
私わたしの踊子おどりこよ ……ああ 船ふねが出でる
天城峠あまぎとうげで 会おうた日ひは
絵えのように あでやかな
袖そでが雨あめに 濡ぬれていた
赤あかい袖そでに 白しろい雨あめ……
月つきのきれいな 伊豆いずの宿やど
紅べにいろの 灯ともしびに
かざす扇おうぎ 舞まいいすがた
細ほそい指ゆびの なつかしさ……
さよならも 言いえず 泣ないている
私わたしの踊子おどりこよ ……ああ 船ふねが出でる
下田しもだ街道かいどう 海うみを見みて
目めをあげた 前髪まえがみの
小ちいさな櫛くしも 忘わすられぬ
伊豆いずの旅たびよ さようなら……
さよならもsayonaramo 言iえずezu 泣naいているiteiru
私watashiのno踊子odorikoよyo ……ああaa 船funeがga出deるru
天城峠amagitougeでde 会oうたuta日hiはha
絵eのようにnoyouni あでやかなadeyakana
袖sodeがga雨ameにni 濡nuれていたreteita
赤akaいi袖sodeにni 白shiroいi雨ame……
月tsukiのきれいなnokireina 伊豆izuのno宿yado
紅beniいろのirono 灯tomoshibiにni
かざすkazasu扇ougi 舞maiいすがたisugata
細hosoいi指yubiのno なつかしさnatsukashisa……
さよならもsayonaramo 言iえずezu 泣naいているiteiru
私watashiのno踊子odorikoよyo ……ああaa 船funeがga出deるru
下田shimoda街道kaidou 海umiをwo見miてte
目meをあげたwoageta 前髪maegamiのno
小chiiさなsana櫛kushiもmo 忘wasuられぬrarenu
伊豆izuのno旅tabiよyo さようならsayounara……