例たとえば明日あすにも この世よが終おわるなら
三さん通つうの手紙てがみだけは せめて残のこしておきたい
一通いっつうは私わたしを育そだててくれた父母ふぼに
ありきたりだけれど"ありがとうございました"と
それだけを何度なんども書かきたい
色いろあせた写真しゃしんを見みつめながら
語かたり続つづけた夜よると
幾度いくどか見みた二人ふたりのやさしい涙なみだの為ためにも
命いのち終おわる時ときまで 誇ほこりを持もち続つづけたい
私わたしはまぎれもなく 貴方達あなたたちの息子むすこであったことを
二通につう目めの手紙てがみは かけがえのない友達ともだちに
ありきたりだけれど"ありがとうございました"と
追伸ついしんに一度いちどだけ書かきたい
今いまにして思おもえば 楽たのしいばかりの学生がくせいだった
目めを閉とじて想おもい返かえす いくつかの場面ばめんには
あの頃ころの友達ともだちの笑顔えがお
陽ひに焼やけて 誇ほこりにまみれながら
走はしりつづけた道みちを
振ふり返かえりながら前まえを行いく 君きみだから君きみだから今日きょうまで
信しんじつづけたことを誇ほこりに思おもっていたい
君きみが側そばにいてくれた青春せいしゅんだったからこそ
輝かがやいた日々ひびを過すごせた
最後さいごの手紙てがみには 宛名あてなさえ書かかずに
使つかいなれた便箋びんせんに 黒くろいインクで"サヨナラ"と
たった一言ひとこと書かきたい
いつもの夜よるのように いつもの酒さけを飲のみ
いつもの椅子いすで いつものように
静しずかに過すごしていたい
やがて風かぜは止とまり 星ほしさえも炎ほのおに包つつまれ 降ふり始はじめる
この世よが終おわる時とき 世界せかいのどこかで 鐘かねが鳴なるだろう
私わたしは 愛あいするおまえの肩かたを抱だき
想おもい出でのあの街角まちかどで 静しずかにその時ときを迎むかえる
おまえを抱だきしめながら
静しずかに命いのちを終おわる………
例tatoえばeba明日asuにもnimo このkono世yoがga終owaるならrunara
三san通tsuuのno手紙tegamiだけはdakeha せめてsemete残nokoしておきたいshiteokitai
一通ittsuuはha私watashiをwo育sodaててくれたtetekureta父母fuboにni
ありきたりだけれどarikitaridakeredo"ありがとうございましたarigatougozaimashita"とto
それだけをsoredakewo何度nandoもmo書kaきたいkitai
色iroあせたaseta写真syashinをwo見miつめながらtsumenagara
語kataりri続tsuduけたketa夜yoruとto
幾度ikudoかka見miたta二人futariのやさしいnoyasashii涙namidaのno為tameにもnimo
命inochi終owaるru時tokiまでmade 誇hokoりをriwo持moちchi続tsuduけたいketai
私watashiはまぎれもなくhamagiremonaku 貴方達anatatachiのno息子musukoであったことをdeattakotowo
二通nitsuu目meのno手紙tegamiはha かけがえのないkakegaenonai友達tomodachiにni
ありきたりだけれどarikitaridakeredo"ありがとうございましたarigatougozaimashita"とto
追伸tsuishinにni一度ichidoだけdake書kaきたいkitai
今imaにしてnishite思omoえばeba 楽tanoしいばかりのshiibakarino学生gakuseiだったdatta
目meをwo閉toじてjite想omoいi返kaeすsu いくつかのikutsukano場面bamenにはniha
あのano頃koroのno友達tomodachiのno笑顔egao
陽hiにni焼yaけてkete 誇hokoりにまみれながらrinimamirenagara
走hashiりつづけたritsuduketa道michiをwo
振fuりri返kaeりながらrinagara前maeをwo行iくku 君kimiだからdakara君kimiだからdakara今日kyouまでmade
信shinじつづけたことをjitsuduketakotowo誇hokoりにrini思omoっていたいtteitai
君kimiがga側sobaにいてくれたniitekureta青春seisyunだったからこそdattakarakoso
輝kagayaいたita日々hibiをwo過suごせたgoseta
最後saigoのno手紙tegamiにはniha 宛名atenaさえsae書kaかずにkazuni
使tsukaいなれたinareta便箋binsenにni 黒kuroいiインクinkuでde"サヨナラsayonara"とto
たったtatta一言hitokoto書kaきたいkitai
いつものitsumono夜yoruのようにnoyouni いつものitsumono酒sakeをwo飲noみmi
いつものitsumono椅子isuでde いつものようにitsumonoyouni
静shizuかにkani過suごしていたいgoshiteitai
やがてyagate風kazeはha止toまりmari 星hoshiさえもsaemo炎honooにni包tsutsuまれmare 降fuりri始hajiめるmeru
このkono世yoがga終owaるru時toki 世界sekaiのどこかでnodokokade 鐘kaneがga鳴naるだろうrudarou
私watashiはha 愛aiするおまえのsuruomaeno肩kataをwo抱daきki
想omoいi出deのあのnoano街角machikadoでde 静shizuかにそのkanisono時tokiをwo迎mukaえるeru
おまえをomaewo抱daきしめながらkishimenagara
静shizuかにkani命inochiをwo終owaるru………