CORAZON 歌詞 谷村新司 ふりがな付

学生がくせいの頃ころは自由じゆうに気きままに
恋こいをしてたわ 気きがつけばいつも
あなたが遠とおくから見みつめる
視線しせんだけは背中せなかに感かんじていた
あなたはいつもいい人ひとだったわ
友達ともだちにでも私わたしにとっても
けれど私わたしが魅ひかれる男おとこは
いつも あなたではなかったわ
忘わすれない彼かれとの恋こいにくるい家いえを出でた私わたしを
小雨こさめの駅えきに送おくってくれた
あなたに ふり向むきもしないで
ありがとうの言葉ことばもかけずに
列車れっしゃに消きえてく わがままな私わたしを
濡ぬれながら あなたが見みていた
CORAZON 背中せなかあわせの心こころ
CORAZON 幸福しあわせをつかむために
私わたしは震ふるえる心こころで
彼かれの背中せなかにしがみついてたわけじゃない

走はしる列車れっしゃの連結れんけつの陰かげで
彼かれのコートのゆげを見みながら
たった一度いちどきりの人生じんせいだもの
まして春はるはあまりに短みじかすぎるわ
不思議ふしぎなものね 一度いちどくらいは
自分じぶんのレールは 自分じぶんでひきたい
たとえ それが不幸ふこうへと続つづいてく
悲かなしい運命うんめいという名なの列車れっしゃでも
この人ひとがいい人ひとか そんなことはわからない
映画えいがならハッピー・エンド
このまま終おわるけれど
かすかに感かんじていたわ
彼かれは幸福しあわせが似合にあわない人ひとだと
幸福しあわせ 求もとめたわけじゃないのよ
不ふ幸福しあわせになる自由じゆうがほしかった
CORAZON 背中せなかあわせの心こころ
CORAZON わがままに見みえるけれど
私わたしはきっと悔くやまない
だって一度いちどきりの人生じんせい セラヴィ セラヴィ

あなたのことを忘わすれたままの
彼かれと二人ふたりの小ちいさな暮くらしに
ピリオドをうたせたのは
明日あしたを信しんじない 私わたしの言葉ことばだったわ
彼かれは子供こどもが欲ほしいと幾度いくども
寝物語ねものかたりに私わたしに言いうけど
生うまれ来くる子供こどもの幸福しあわせな人生じんせいまで
私わたしには背負せおえはしないわ
求もとめすぎた彼かれには明日あしたしかみえないまま
私わたしは私わたしで今日きょうさえも見みえないの
サヨナラ出でて行いく彼かれの
背中せなかに別離わかれの唄うたは聞きこえない
時計とけいの音おとも ざわめきもなにも
聞きこえない大人おとなのサヨナラ
CORAZON 背中せなかあわせの心こころ
CORAZON 気きがつけば街まちは
ひとりぼっちで帰かえる
初はじめてのX'masイヴの夜よる
遠とおくで聞きこえてるサイレント ナイト

10年ねんぶりの故郷ふるさとの駅えき
小雨こさめのホームで電話でんわをかけたわ
寂さびしさと なつかしさと あなたへの想おもいと
ほんのわずかばかりの希望きぼうと
震ふるえながらも まわすダイヤル
電話でんわのむこうで なつかしい声こえが
傘かさもささず 駈かけて来きた あなたを見みて
生うまれて初はじめて泣ないたわ
笑顔えがおのまま私わたしのまぶたをそっと押おさえた
あなたの薬指くすりゆび
キラリ光ひかる指輪ゆびわ
私わたしが自由じゆうに生いきたように
あなたも人生じんせいを生いきていたのね
変かわらない あなたの笑顔えがおの奥おくの
悲かなしみに今いま初はじめて気付きづいた
CORAZON 背中せなかあわせの心こころ
CORAZON 震ふるえる私わたしの小ちいさな肩かたに
降ふり続つづく雨あめは冷つめたい
あの頃ころの私わたしの心こころのように
CORAZON 背中せなかあわせの心こころ
CORAZON あなたの背中せなかを見みつめたままで
降ふり続つづく雨あめの舗道ほどうを
あの頃ころに戻もどって歩あるいてみたい
CORAZON 時ときは戻もどらぬままに
CORAZON 過すぎてゆくもの
CORAZON 時ときは戻もどらぬままに
CORAZON 過すぎてゆくもの
CORAZON 時ときは戻もどらぬままに
CORAZON 過すぎてゆくもの
CORAZON 時ときは戻もどらぬままに
CORAZON 過すぎてゆくもの
セラヴィ セラヴィ セラヴィ