眠ねむりから覚さめても動うごけない身体からだ
病やみ上あがり 人ひとらしき人以下ひといかに成なり下さがり
価値かちのない物ものに価値かちを付つけ
価値観かちかんとうそぶくものに 支払しはらいの義理ぎりはない
世界せかいは酔よっぱらい へらへら回まわるけど 戦闘機せんとうき
暴力ぼうりょくと言葉ことばが釣つり合あえば
ビル風かぜに寝転ねころんで 百年経ひゃくねんたったら起おこして
土つちには還かえれぬもの達たちと添そい寝ねして
裏庭うらにわの堅かたい実みが 真まっ赤かになったら教おしえて
この夏なつの訪おとずれを そよ風かぜに言付ことづけて
空そらを越こえ
故郷こきょうが嫌きらい 雪ゆきが積つもるの嫌きらい
思おもい出でと心中しんじゅうするつもりないし
夕凪ゆうなぎの静寂せいじゃく 耳みみを澄すます海うみに
あの娘むすめが育そだった町まちだから そこは好すき
世界一嫌せかいいちきらいな人間にんげんと 世界一大事せかいいちだいじな人間にんげんを
一人ひとりしか救すくえない
だとしても迷まようだろう そういうもんだ 人ひととして
良心りょうしんがあってこそ 良心りょうしんが傷いたむのだ
裏庭うらにわの堅かたい実みが 真まっ赤かになったら教おしえて
この夏なつの訪おとずれを そよ風かぜに言付ことづけて
空そらを越こえ
荒廃こうはいしたこの土地とちで もう生いきていけないから
ノアの箱船的宇宙船はこぶねてきうちゅうせん 炎ほのおを吐はく飛行機雲ひこうきぐも
みんな 地球ちきゅうを出でて行いった
僕ぼくはそれに 手てを振ふった
さよなら
この町まちが燃もえ尽つきて 百年経ひゃくねんたったら起おこして
土つちには還かえれぬもの達たちと添そい遂とげて
裏庭うらにわの堅かたい実みが 真まっ赤かになったら教おしえて
この夏なつの訪おとずれを そよ風かぜに言付ことづけて
空そらを越こえ
眠nemuりからrikara覚saめてもmetemo動ugoけないkenai身体karada
病yaみmi上aがりgari 人hitoらしきrashiki人以下hitoikaにni成naりri下saがりgari
価値kachiのないnonai物monoにni価値kachiをwo付tsuけke
価値観kachikanとうそぶくものにtousobukumononi 支払shiharaいのino義理giriはないhanai
世界sekaiはha酔yoっぱらいpparai へらへらherahera回mawaるけどrukedo 戦闘機sentouki
暴力bouryokuとto言葉kotobaがga釣tsuりri合aえばeba
ビルbiru風kazeにni寝転nekoroんでnde 百年経hyakunentaったらttara起oこしてkoshite
土tsuchiにはniha還kaeれぬものrenumono達tachiとto添soいi寝neしてshite
裏庭uraniwaのno堅kataいi実miがga 真maっxtu赤kaになったらninattara教oshiえてete
このkono夏natsuのno訪otozuれをrewo そよsoyo風kazeにni言付kotoduけてkete
空soraをwo越koえe
故郷kokyouがga嫌kiraいi 雪yukiがga積tsuもるのmoruno嫌kiraいi
思omoいi出deとto心中shinjuuするつもりないしsurutsumorinaishi
夕凪yuunagiのno静寂seijaku 耳mimiをwo澄suますmasu海umiにni
あのano娘musumeがga育sodaったtta町machiだからdakara そこはsokoha好suきki
世界一嫌sekaiichikiraいなina人間ningenとto 世界一大事sekaiichidaijiなna人間ningenをwo
一人hitoriしかshika救sukuえないenai
だとしてもdatoshitemo迷mayoうだろうudarou そういうもんだsouiumonda 人hitoとしてtoshite
良心ryoushinがあってこそgaattekoso 良心ryoushinがga傷itaむのだmunoda
裏庭uraniwaのno堅kataいi実miがga 真maっxtu赤kaになったらninattara教oshiえてete
このkono夏natsuのno訪otozuれをrewo そよsoyo風kazeにni言付kotoduけてkete
空soraをwo越koえe
荒廃kouhaiしたこのshitakono土地tochiでde もうmou生iきていけないからkiteikenaikara
ノアnoaのno箱船的宇宙船hakobunetekiuchuusen 炎honooをwo吐haくku飛行機雲hikoukigumo
みんなminna 地球chikyuuをwo出deてte行iったtta
僕bokuはそれにhasoreni 手teをwo振fuったtta
さよならsayonara
このkono町machiがga燃moえe尽tsuきてkite 百年経hyakunentaったらttara起oこしてkoshite
土tsuchiにはniha還kaeれぬものrenumono達tachiとto添soいi遂toげてgete
裏庭uraniwaのno堅kataいi実miがga 真maっxtu赤kaになったらninattara教oshiえてete
このkono夏natsuのno訪otozuれをrewo そよsoyo風kazeにni言付kotoduけてkete
空soraをwo越koえe