人魚 歌詞 羊文学 ふりがな付

なにげない言葉ことばさえ
押おし寄よせてくるようで
目めを閉とじても世界せかいは煩うるさすぎるままで

誰だれも知しらないで
涙なみだを風かぜにのせてみて
呪のろいは誰だれも知しらないで
あなたの胸むねの中なかに宿やどればいい

過すぎてゆくことばかりが
ずっと眩まぶしいままで
瞬しばたたきの間あいだに2人ふたりは何なにを
失うしなったんだろうか

私わたしたちは結局けっきょく
誰だれもいない水辺みずべで
飛とび込こむこともできず
ただ眺ながめるだけね

何なにも言いわないで
思おもいの影かげを目めで追おって
呪のろいは誰だれも知しらないで
あなたの上うえに届とどけばいい

止とまっていた夜よるを置おいて
泳およぎだした季節きせつを
いつの日ひか忘わすれてしまえるように
笑わらったりするんだ

ねえ、さよならの代かわりに
もう一度いちど夢ゆめを見みせて

過すぎてゆくことばかりが
ずっと眩まぶしいままで
瞬しばたたきの間あいだに2人ふたりは何なにを
失うしなったんだろうか

失うしなったんだろうか