透過とうかしてみた
君きみの瞳ひとみに何なにが映うつり込こんでいて
何なにを知しって何なにを感かんじているのかは分わからず
シャツの向むこう 左胸ひだりむねに黒くろく染そまる斑点はんてんはきっと
知しらぬ間まに焼やきつけていた
東ひがしから陽ひが昇のぼり出だしてる
積つもった雪ゆきが溶とけ始はじめるように
僕ぼくの中なかの君きみがゆらり流ながれ出だしていた
冷ひえた体からだ 迎むかえた朝あさ
どこにいても漂ただよっていたんだ
記憶きおくを書かき換かえてもまだ残のこり香かだけは
放物線ほうぶつせんが弧こを描えがいてく
遠とおく遠とおく投なげてみたって、どうしたって届とどくはずもない
暗くらく狭せまく手探てさぐりで歩あるく、光ひかりさえも差さし込こまないこの部屋へや
創つくり上あげたのは君きみじゃなく僕ぼく自身じしんだから
東ひがしから陽ひが昇のぼり出だしてる
積つもった雪ゆきが溶とけ始はじめるように
僕ぼくの中なかの君きみがゆらり流ながれ出だしていた
頬ほおに触ふれて確たしかめ合あう
陽射ひざしは二に度どと差さし込こむこともない
君きみの中なかでしか僕ぼくはもう生いきてなどいけなくて
願ねがった理想郷りそうきょうはやがて
曇くもった空そらが肥大ひだいしてくように
涙なみだで滲にじんだ愛あいは次第しだいに支配しはいされていた
止とまったはずのあの時間じかんも
君きみとならまたやり直なおせるって思おもっていた
この常世つねよ総すべて、未来みらいごと消けし去さって
願ねがい続つづける憧憬しょうけい
透過toukaしてみたshitemita
君kimiのno瞳hitomiにni何naniがga映utsuりri込koんでいてndeite
何naniをwo知shiってtte何naniをwo感kanじているのかはjiteirunokaha分waからずkarazu
シャツsyatsuのno向muこうkou 左胸hidarimuneにni黒kuroくku染soまるmaru斑点hantenはきっとhakitto
知shiらぬranu間maにni焼yaきつけていたkitsuketeita
東higashiからkara陽hiがga昇noboりri出daしてるshiteru
積tsuもったmotta雪yukiがga溶toけke始hajiめるようにmeruyouni
僕bokuのno中nakaのno君kimiがゆらりgayurari流nagaれre出daしていたshiteita
冷hiえたeta体karada 迎mukaえたeta朝asa
どこにいてもdokoniitemo漂tadayoっていたんだtteitanda
記憶kiokuをwo書kaきki換kaえてもまだetemomada残nokoりri香kaだけはdakeha
放物線houbutsusenがga弧koをwo描egaいてくiteku
遠tooくku遠tooくku投naげてみたってgetemitatte、どうしたってdoushitatte届todoくはずもないkuhazumonai
暗kuraくku狭semaくku手探tesaguりでride歩aruくku、光hikariさえもsaemo差saしshi込koまないこのmanaikono部屋heya
創tsukuりri上aげたのはgetanoha君kimiじゃなくjanaku僕boku自身jishinだからdakara
東higashiからkara陽hiがga昇noboりri出daしてるshiteru
積tsuもったmotta雪yukiがga溶toけke始hajiめるようにmeruyouni
僕bokuのno中nakaのno君kimiがゆらりgayurari流nagaれre出daしていたshiteita
頬hooにni触fuれてrete確tashiかめkame合aうu
陽射hizaしはshiha二ni度doとto差saしshi込koむこともないmukotomonai
君kimiのno中nakaでしかdeshika僕bokuはもうhamou生iきてなどいけなくてkitenadoikenakute
願negaったtta理想郷risoukyouはやがてhayagate
曇kumoったtta空soraがga肥大hidaiしてくようにshitekuyouni
涙namidaでde滲nijiんだnda愛aiはha次第shidaiにni支配shihaiされていたsareteita
止toまったはずのあのmattahazunoano時間jikanもmo
君kimiとならまたやりtonaramatayari直naoせるってserutte思omoっていたtteita
このkono常世tsuneyo総subeてte、未来miraiごとgoto消keしshi去saってtte
願negaいi続tsuduけるkeru憧憬syoukei