男命おとこいのちの 北前船きたまえぶねは
宝運たからはこびの 心意気こころいき、心意気こころいきよ
海うみが時化しけたと弱音よわねを吐はくな
沖おきのかもめが笑わらうじゃないか
風かぜは追風おいかぜ 帆ほを捲まき上あげろ
屋号染やごうそめ抜ぬくソレソレソレ、自慢船じまんぶね。
春はるの海うみゆく 北前船きたまえぶねは
歌うたが流ながれて、帆ほが揺ゆれる揺ゆれるよ
ハイヤ節ぶしでも 越後えちごへ来きたれば
あの娘見染むすめみそめて おけさに変かわる
信濃追分しなのおいわけ 港みなとで仕入しいれ
江差えさし、松前まつまえソレソレソレ蔵ぞうが建たつ。
冬ふゆの海うみゆく 北前船きたまえぶねは
可愛かわいい女子じょしも 乗のせられぬ乗のせられぬよ
お主ぬしァ東ひがしか 儂わしァ西廻にしまわり
北きたの海幸うみさち 南みなみへ運はこびゃ
やがて 花咲はなさく嬉うれしい春はるだ
おっとドッコイ、ソレソレソレ面舵おもかじよ。
淡路島あわじしまから 蝦夷地えぞちを目指めざす
船ふねは高田屋たかだや、嘉兵衛かひょうえどんどんよ
千島ちしま、択捉えとろふ、国後沖くなしりおきで
儂わしはやるぞと 睨にらんだ空そらに
又またも 東南風やまぜが 激はげしく吹ふけば
何故なぜか 恋こいしい 函館はこだてが。
男命otokoinochiのno 北前船kitamaebuneはha
宝運takarahakoびのbino 心意気kokoroiki、心意気kokoroikiよyo
海umiがga時化shikeたとtato弱音yowaneをwo吐haくなkuna
沖okiのかもめがnokamomega笑waraうじゃないかujanaika
風kazeはha追風oikaze 帆hoをwo捲maきki上aげろgero
屋号染yagousoめme抜nuくkuソレソレソレsoresoresore、自慢船jimanbune。
春haruのno海umiゆくyuku 北前船kitamaebuneはha
歌utaがga流nagaれてrete、帆hoがga揺yuれるreru揺yuれるよreruyo
ハイヤhaiya節bushiでもdemo 越後echigoへhe来kitaればreba
あのano娘見染musumemisoめてmete おけさにokesani変kawaるru
信濃追分shinanooiwake 港minatoでde仕入shiiれre
江差esashi、松前matsumaeソレソレソレsoresoresore蔵zouがga建taつtsu。
冬fuyuのno海umiゆくyuku 北前船kitamaebuneはha
可愛kawaiいi女子joshiもmo 乗noせられぬserarenu乗noせられぬよserarenuyo
おo主nushiァa東higashiかka 儂washiァa西廻nishimawaりri
北kitaのno海幸umisachi 南minamiへhe運hakoびゃbya
やがてyagate 花咲hanasaくku嬉ureしいshii春haruだda
おっとottoドッコイdokkoi、ソレソレソレsoresoresore面舵omokajiよyo。
淡路島awajishimaからkara 蝦夷地ezochiをwo目指mezaすsu
船funeはha高田屋takadaya、嘉兵衛kahyoueどんどんよdondonyo
千島chishima、択捉etorofu、国後沖kunashiriokiでde
儂washiはやるぞとhayaruzoto 睨niraんだnda空soraにni
又mataもmo 東南風yamazeがga 激hageしくshiku吹fuけばkeba
何故nazeかka 恋koiしいshii 函館hakodateがga。