あぶな坂さかを越こえたところに
あたしは 住すんでいる
坂さかを越こえてくる人ひとたちは
みんな けがをしてくる
橋はしをこわした おまえのせいと
口くちをそろえて なじるけど
遠とおいふるさとで 傷きずついた言いいわけに
坂さかを落おちてくるのが ここからは見みえる
今日きょうもだれか 哀あわれな男おとこが
坂さかをころげ落おちる
あたしは すぐ迎むかえにでかける
花束はなたばを抱いだいて
おまえがこんな やさしくすると
いつまでたっても 帰かえれない
遠とおいふるさとは おちぶれた男おとこの名なを
呼よんでなどいないのが ここからは見みえる
今日きょうも坂さかは だれかの痛いたみで
紅あかく染そまっている
紅あかい花はなに魅ひかれて だれかが
今日きょうも ころげ落おちる
おまえの服ふくがあんまり紅あかい
この目めを くらませる
遠とおいかなたから あたしの黒くろい喪服もふくを
目印めじるしにしてたのが ここからは見みえる
あぶなabuna坂sakaをwo越koえたところにetatokoroni
あたしはatashiha 住suんでいるndeiru
坂sakaをwo越koえてくるetekuru人hitoたちはtachiha
みんなminna けがをしてくるkegawoshitekuru
橋hashiをこわしたwokowashita おまえのせいとomaenoseito
口kuchiをそろえてwosoroete なじるけどnajirukedo
遠tooいふるさとでifurusatode 傷kizuついたtsuita言iいわけにiwakeni
坂sakaをwo落oちてくるのがchitekurunoga ここからはkokokaraha見miえるeru
今日kyouもだれかmodareka 哀awaれなrena男otokoがga
坂sakaをころげwokoroge落oちるchiru
あたしはatashiha すぐsugu迎mukaえにでかけるenidekakeru
花束hanatabaをwo抱idaいてite
おまえがこんなomaegakonna やさしくするとyasashikusuruto
いつまでたってもitsumadetattemo 帰kaeれないrenai
遠tooいふるさとはifurusatoha おちぶれたochibureta男otokoのno名naをwo
呼yoんでなどいないのがndenadoinainoga ここからはkokokaraha見miえるeru
今日kyouもmo坂sakaはha だれかのdarekano痛itaみでmide
紅akaくku染soまっているmatteiru
紅akaいi花hanaにni魅hiかれてkarete だれかがdarekaga
今日kyouもmo ころげkoroge落oちるchiru
おまえのomaeno服fukuがあんまりgaanmari紅akaいi
このkono目meをwo くらませるkuramaseru
遠tooいかなたからikanatakara あたしのatashino黒kuroいi喪服mofukuをwo
目印mejirushiにしてたのがnishitetanoga ここからはkokokaraha見miえるeru