虎 歌詞 ハンバート ハンバート ふりがな付

何なにを見みても何なにをしても
僕ぼくの心こころ凍こごえたまま
外そとは花はなが咲さいていても
僕ぼくの庭にわは冬ふゆ枯かれたまま

どこにいても誰だれといても
僕ぼくの時計とけい止とまったまま
深ふかい深ぶかい穴あなの底そこで
一人ひとり惨みじめにいじけている

人ひとの胸むねに届とどくような
そんな歌うたがつくれたら

だめだ、だめだ、今日きょうはやめだ
メロディひとつできやしない
酒さけだ、酒さけだ、同おなじことさ
昼間ひるまからつぶれて眠ねむる

何なにを見みても何なにをしても
虚うつろな目めは死しんだ魚さかな
吐はき出だされたコトバたちが
部屋中へやじゅう溢あふれて腐くさっている

人ひとの胸むねに残のこるような
そんな歌うたがつくれたら

負まけた、負まけた、今日きょうも負まけだ
光ひかるコトバ見みつからない
酒さけだ、酒さけだ、飲のんでしまえ
虎とらにもなれずに溺おぼれる