桜さくらの花はな満開まんかいの下した
ランドセル二ふたつ学校がっこうへ走はしる
運動場うんどうじょうではフォークダンスの
一年生いちねんせいが輪わになって廻まわる
我わが家やの庭にわにはいただき物ものの
桜吹雪さくらふぶきが舞まい込こんでくる
私わたしも妻つまも花はなびらあびて
まるで映画えいがのラストシーンだね
ああ 花はなや木きに心こころ華はなやぎ
フォークダンスの仲間なかまに入はいろう
君きみ スカートの裾すそひるがえし
いざ手てをとりて マイ・パートナー
夏なつの陽ひ盛ざかり欅けやきの影かげに
日傘ひがさを閉とじて入はいってきた人ひと
もうすぐ母ははになるその人ひとは
お腹なかで眠ねむる我わが子こに微笑ほほえむ
緑みどりの梢こずえを風かぜ渡わたる音おと
サイダーの泡あわが弾はじける音おとだ
木こもれ陽びうけて微笑ほほえむその人ひと
ステンドグラスのマリアの笑顔えがお
ああ 花はなや木きに心こころ華はなやぎ
昔むかしのあなたによく似にた人ひとだ
さあ あちらの方かたも二人ふたりづれ
ベンチをゆずろう マイ・パートナー
コスモスの花はなが揺ゆれる小道こみちで
出会であった二人ふたりは車椅子くるまいすの人ひと
お先さきにどうぞと道みちゆずられて
妻つまの手てを取とりそっと追おい越こす
静しずかな笑顔えがおでお辞儀じぎをなさるが
お礼れいを言いうのは私わたしの方ほうです
照てれずに妻つまと手てをつなげました
恋人こいびと同士どうしのあの日ひのように
ああ 花はなや木きに心こころ華はなやぎ
コスモス畑ばたけに二人ふたりで座すわろう
君きみ コスモスの花はなの真似まねをして
空そらを見上みあげる マイ・パートナー
銀杏いちょう並木なみきも裸はだかにされて
商店街しょうてんがいの灯あかり暖あったか
買かい物もの帰がえりの足あし急いそがせて
通とおりかかったいつもの花屋はなや
お年とし召めされたご夫婦ふうふそっと
買かって行いかれる山茶花さざんかの花はな
人生じんせいの時ときが暮くれ行ゆく人ひとに
何なんと似合にあうか紅べにの花はな
ああ 花はなや木きに心こころ華はなやぎ
そのご夫婦ふうふの後うしろを歩あるく
さあ 落おち葉ば踏ふんでのんびりと
家路いえじをたどろう マイ・パートナー
桜sakuraのno花hana満開mankaiのno下shita
ランドセルrandoseru二futaつtsu学校gakkouへhe走hashiるru
運動場undoujouではdehaフォfoークダンスkudansuのno
一年生ichinenseiがga輪waになってninatte廻mawaるru
我waがga家yaのno庭niwaにはいただきnihaitadaki物monoのno
桜吹雪sakurafubukiがga舞maいi込koんでくるndekuru
私watashiもmo妻tsumaもmo花hanaびらあびてbiraabite
まるでmarude映画eigaのnoラストシrasutoshiーンnだねdane
ああaa 花hanaやya木kiにni心kokoro華hanaやぎyagi
フォfoークダンスkudansuのno仲間nakamaにni入haiろうrou
君kimi スカsukaートtoのno裾susoひるがえしhirugaeshi
いざiza手teをとりてwotorite マイmai・パpaートナtonaー
夏natsuのno陽hi盛zakaりri欅keyakiのno影kageにni
日傘higasaをwo閉toじてjite入haiってきたttekita人hito
もうすぐmousugu母hahaになるそのninarusono人hitoはha
おo腹nakaでde眠nemuるru我waがga子koにni微笑hohoeむmu
緑midoriのno梢kozueをwo風kaze渡wataるru音oto
サイダsaidaーのno泡awaがga弾hajiけるkeru音otoだda
木koもれmore陽biうけてukete微笑hohoeむそのmusono人hito
ステンドグラスsutendogurasuのnoマリアmariaのno笑顔egao
ああaa 花hanaやya木kiにni心kokoro華hanaやぎyagi
昔mukashiのあなたによくnoanataniyoku似niたta人hitoだda
さあsaa あちらのachirano方kataもmo二人futariづれdure
ベンチbenchiをゆずろうwoyuzurou マイmai・パpaートナtonaー
コスモスkosumosuのno花hanaがga揺yuれるreru小道komichiでde
出会deaったtta二人futariはha車椅子kurumaisuのno人hito
おo先sakiにどうぞとnidouzoto道michiゆずられてyuzurarete
妻tsumaのno手teをwo取toりそっとrisotto追oいi越koすsu
静shizuかなkana笑顔egaoでおdeo辞儀jigiをなさるがwonasaruga
おo礼reiをwo言iうのはunoha私watashiのno方houですdesu
照teれずにrezuni妻tsumaとto手teをつなげましたwotsunagemashita
恋人koibito同士doushiのあのnoano日hiのようにnoyouni
ああaa 花hanaやya木kiにni心kokoro華hanaやぎyagi
コスモスkosumosu畑batakeにni二人futariでde座suwaろうrou
君kimi コスモスkosumosuのno花hanaのno真似maneをしてwoshite
空soraをwo見上miaげるgeru マイmai・パpaートナtonaー
銀杏ichou並木namikiもmo裸hadakaにされてnisarete
商店街syoutengaiのno灯aかりkari暖attaかka
買kaいi物mono帰gaeりのrino足ashi急isoがせてgasete
通tooりかかったいつものrikakattaitsumono花屋hanaya
おo年toshi召meされたごsaretago夫婦fuufuそっとsotto
買kaってtte行iかれるkareru山茶花sazankaのno花hana
人生jinseiのno時tokiがga暮kuれre行yuくku人hitoにni
何nanとto似合niaうかuka紅beniのno花hana
ああaa 花hanaやya木kiにni心kokoro華hanaやぎyagi
そのごsonogo夫婦fuufuのno後ushiろをrowo歩aruくku
さあsaa 落oちchi葉ba踏fuんでのんびりとndenonbirito
家路iejiをたどろうwotadorou マイmai・パpaートナtonaー