舞まい上あがる 鳥とりたちは
影かげを残のこして まっすぐ空そらへとかけてゆく
ベンチの隅すみで ぼくは
ぼくの影かげ見みつめて ひとり 動うごかない
あふれそうな 悲かなしみがあるけど
今日きょうは心こころを 濡ぬらしたくない
陽ひ差ざしの中なかで 影かげが揺ゆれるのは
悲かなしみが空そらへ 帰かえるから
この陽ひ差ざしの中なかに もう少すこしいれば
悲かなしみが少すこし 乾かわくだろう
噴水ふんすいの水みずが 背せのびをする
光ひかるしぶきを 振ふり撒まいて
年老としおいた男おとこは 煙草たばこをくわえて
芝生しばふの上うえから ながめてる
生いきてる者ものの 影かげは動うごかない
それは悲かなしみが 重おもいからだろう
そんなに重おもい 影かげなんか
持もちたくないと ぼくは 動うごかない
タ暮ぐれが来くるまで ここにいよう
ぼくの影かげが 闇やみで消きえるまで
あふれそうな 悲かなしみがあるけど
今日きょうは心こころを 濡ぬらしたくない
陽ひ差ざしの中なかで 影かげが揺ゆれるのは
悲かなしみが空そらへ 帰かえるから
この陽ひ差ざしの中なかに もう少すこしいれば
悲かなしみが少すこし 乾かわくだろう
舞maいi上aがるgaru 鳥toriたちはtachiha
影kageをwo残nokoしてshite まっすぐmassugu空soraへとかけてゆくhetokaketeyuku
ベンチbenchiのno隅sumiでde ぼくはbokuha
ぼくのbokuno影kage見miつめてtsumete ひとりhitori 動ugoかないkanai
あふれそうなafuresouna 悲kanaしみがあるけどshimigaarukedo
今日kyouはha心kokoroをwo 濡nuらしたくないrashitakunai
陽hi差zaしのshino中nakaでde 影kageがga揺yuれるのはrerunoha
悲kanaしみがshimiga空soraへhe 帰kaeるからrukara
このkono陽hi差zaしのshino中nakaにni もうmou少sukoしいればshiireba
悲kanaしみがshimiga少sukoしshi 乾kawaくだろうkudarou
噴水funsuiのno水mizuがga 背seのびをするnobiwosuru
光hikaるしぶきをrushibukiwo 振fuりri撒maいてite
年老toshioいたita男otokoはha 煙草tabakoをくわえてwokuwaete
芝生shibafuのno上ueからkara ながめてるnagameteru
生iきてるkiteru者monoのno 影kageはha動ugoかないkanai
それはsoreha悲kanaしみがshimiga 重omoいからだろうikaradarou
そんなにsonnani重omoいi 影kageなんかnanka
持moちたくないとchitakunaito ぼくはbokuha 動ugoかないkanai
タta暮guれがrega来kuるまでrumade ここにいようkokoniiyou
ぼくのbokuno影kageがga 闇yamiでde消kiえるまでerumade
あふれそうなafuresouna 悲kanaしみがあるけどshimigaarukedo
今日kyouはha心kokoroをwo 濡nuらしたくないrashitakunai
陽hi差zaしのshino中nakaでde 影kageがga揺yuれるのはrerunoha
悲kanaしみがshimiga空soraへhe 帰kaeるからrukara
このkono陽hi差zaしのshino中nakaにni もうmou少sukoしいればshiireba
悲kanaしみがshimiga少sukoしshi 乾kawaくだろうkudarou