ハアー
春はるの始はじめに この家や旦那様だんなさまサ 七福神しちふくじんがお供ともして コラ
俵たわら積づみに参まいりた
ハアー
この家いえ旦那様だんなさまは 俵たわら積づみが大好だいすきで
お国くにはどこかとお聞ききある コラ
私わたしの国くにはナアコラ 出雲いずもの国くにの大福だいふく神じん
日本中にほんじゅうの渡わたり者ものコラ 俵たわら積づみの先生せんせいだ
ハアー
この家いえ旦那様だんなさまの お屋敷やしきをば見みてやれば
倉くらの数かずが四十八しじゅうはちコラ いろは倉くらとはこのことだ
一いちの倉くらは銭ぜに倉くらコラ 次つぎのお倉くらは金かンね倉くら
次つぎのお倉くらは宝たから倉くらコラ 次つぎの倉くらから俵たわら倉くら
俵たわら倉くらには米べいを積つみコラ 七万五千ななまんごせんの御ご俵たわらをば七十五ななじゅうご人にんの人足にんそくで
大黒柱だいこくばしらを取とりまいてコラ 千戸せんこから千石せんごく 万戸まんとから万石まんごく
ヤッコラセの掛かけ声ごえでコラ 棟木むなぎまでよと積つみ上あげた
さても見事みごとに積つみ上あげたコラ
お褒ほめ下くだされ旦那様だんなさまサ お祝いわい下くだんせ母かか様よう
ハアー
目出度めでたいな目出度めでたいなコラ この家いえ旦那様だんなさまは億万長者おくまんちょうじゃと申もうされる
ハアhaaー
春haruのno始hajiめにmeni このkono家ya旦那様dannasamaサsa 七福神shichifukujinがおgao供tomoしてshite コラkora
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ハアhaaー
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おo国kuniはどこかとおhadokokatoo聞kiきあるkiaru コラkora
私watashiのno国kuniはhaナアコラnaakora 出雲izumoのno国kuniのno大福daifuku神jin
日本中nihonjuuのno渡wataりri者monoコラkora 俵tawara積duみのmino先生senseiだda
ハアhaaー
このkono家ie旦那様dannasamaのno おo屋敷yashikiをばwoba見miてやればteyareba
倉kuraのno数kazuがga四十八shijuuhachiコラkora いろはiroha倉kuraとはこのことだtohakonokotoda
一ichiのno倉kuraはha銭zeni倉kuraコラkora 次tsugiのおnoo倉kuraはha金kanne倉kura
次tsugiのおnoo倉kuraはha宝takara倉kuraコラkora 次tsugiのno倉kuraからkara俵tawara倉kura
俵tawara倉kuraにはniha米beiをwo積tsuみmiコラkora 七万五千nanamangosenのno御go俵tawaraをばwoba七十五nanajuugo人ninのno人足ninsokuでde
大黒柱daikokubashiraをwo取toりまいてrimaiteコラkora 千戸senkoからkara千石sengoku 万戸mantoからkara万石mangoku
ヤッコラセyakkoraseのno掛kaけke声goeでdeコラkora 棟木munagiまでよとmadeyoto積tsuみmi上aげたgeta
さてもsatemo見事migotoにni積tsuみmi上aげたgetaコラkora
おo褒hoめme下kudaされsare旦那様dannasamaサsa おo祝iwaいi下kudaんせnse母kaka様you
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