苔こけむす庭にわに 遊あそぶ風かぜが
私わたしを泣なかせる 私わたしの恋こいを
嫌いやな人ひとの事ことなんか
胸むねに秘ひめる わけがない
初はじめて自分じぶんで結むすんだ
唐草模様からくさもようの帯おびも
ああ あなたを待まてば
またひとつ 夜よるがゆく
雲間くもまがくれに 遊あそぶ月つきが
私わたしをじらせる 私わたしの恋こいを
一輪いちりんざしの はな桔梗ききょう
なぜか人待ひとまち顔がおして
膝ひざをくずせば 障子しょうじ越ごし
月夜つきよの笛ふえは ピーヒョロロ
ああ あなたを待まてば
またひとつ 年としをとる
池いけの向むこうに 浮うかぶ山やまが
私わたしを叱しかるの 私わたしの恋こいを
愛あいする人ひとの為ためならば
じっと待まてば 甲斐かいがある
ほのかな香かおり 焚たきしめた
たもとを 頬ほおにあてて
ああ あなたを待まてば
またひとつ 夢ゆめをみる
苔kokeむすmusu庭niwaにni 遊asoぶbu風kazeがga
私watashiをwo泣naかせるkaseru 私watashiのno恋koiをwo
嫌iyaなna人hitoのno事kotoなんかnanka
胸muneにni秘hiめるmeru わけがないwakeganai
初hajiめてmete自分jibunでde結musuんだnda
唐草模様karakusamoyouのno帯obiもmo
ああaa あなたをanatawo待maてばteba
またひとつmatahitotsu 夜yoruがゆくgayuku
雲間kumomaがくれにgakureni 遊asoぶbu月tsukiがga
私watashiをじらせるwojiraseru 私watashiのno恋koiをwo
一輪ichirinざしのzashino はなhana桔梗kikyou
なぜかnazeka人待hitomaちchi顔gaoしてshite
膝hizaをくずせばwokuzuseba 障子syouji越goしshi
月夜tsukiyoのno笛fueはha ピpiーヒョロロhyororo
ああaa あなたをanatawo待maてばteba
またひとつmatahitotsu 年toshiをとるwotoru
池ikeのno向muこうにkouni 浮uかぶkabu山yamaがga
私watashiをwo叱shikaるのruno 私watashiのno恋koiをwo
愛aiするsuru人hitoのno為tameならばnaraba
じっとjitto待maてばteba 甲斐kaiがあるgaaru
ほのかなhonokana香kaoりri 焚taきしめたkishimeta
たもとをtamotowo 頬hooにあててniatete
ああaa あなたをanatawo待maてばteba
またひとつmatahitotsu 夢yumeをみるwomiru