化粧回けしょうまわしに 男おとこの意地いじを
かけて夢ゆめみて ひと昔むかし
利根とねの流ながれは 変かわらぬものを
どこで逸はぐれて こうなった
今いまじゃしがねえ 三度笠さんどがさ
恩おんも仁義じんぎも 建たて前まえ本音ほんね
使つかい分わけする この渡世とせい
こんな俺おれでも しんから泣なけた
人ひとの情なさけの 渡わたし舟ぶね
乗のせてもらった 取手とりで宿しゅく
風かぜにさらした ざんざら真菰まこも
後あとの始末しまつは 引ひき受うけた
縄なわの襷たすきに 一本刀いっぽんがたな
これがせめての 駒形こまがたの
一生いっしょう一度いちどの 土俵入どひょういり
化粧回kesyoumawaしにshini 男otokoのno意地ijiをwo
かけてkakete夢yumeみてmite ひとhito昔mukashi
利根toneのno流nagaれはreha 変kaわらぬものをwaranumonowo
どこでdokode逸haguれてrete こうなったkounatta
今imaじゃしがねえjashiganee 三度笠sandogasa
恩onもmo仁義jingiもmo 建taてte前mae本音honne
使tsukaいi分waけするkesuru このkono渡世tosei
こんなkonna俺oreでもdemo しんからshinkara泣naけたketa
人hitoのno情nasaけのkeno 渡wataしshi舟bune
乗noせてもらったsetemoratta 取手toride宿syuku
風kazeにさらしたnisarashita ざんざらzanzara真菰makomo
後atoのno始末shimatsuはha 引hiきki受uけたketa
縄nawaのno襷tasukiにni 一本刀ippongatana
これがせめてのkoregasemeteno 駒形komagataのno
一生issyou一度ichidoのno 土俵入dohyouiりri