あやつり人形館 歌詞 山口百恵 ふりがな付

ひっそりとした たたずまい
街まちから遠とおい 森もりの中なか

黒くろいマントの魔法使まほうつかいも
見みのがしそうな小ちいさな窓まど
カーテンだけがゆれてます

あー あなた 早はやく帰かえってきて
あー そして 私わたしを動うごかして

あやつり人形にんぎょうの悲かなしみは
一人ひとりで泣なきも笑わらいもできないこと

私わたしの住すまいは 住所じゅうしょもなく 灯あかりもなく
荒あれはてている あやつり人形にんぎょう館かん

吹ふきぬけてゆく 風かぜの中なか
たずねる人ひとも 今いまはなく

つたのからまる モルタルの壁かべ
いたずら書がきも 色いろあせて
ところどころが くずれてます

あー あなた 早はやく帰かえってきて
あー そして 私わたしを動どうして

あやつり人形にんぎょうの無念むねんさは
あなたに愛あいの言葉ことばを伝つたえられない

私わたしの月日つきひは 季節きせつもなく 時間じかんもなく
忘わすれ去さられた あやつり人形にんぎょう館かん