風かぜが行ゆくなと すすり泣なく
波なみのしぶきが 引ひきとめる
海うみが荒あれたら もう一ひと夜よ
明日あすの船ふねまで いられるの…
別わかれ間近まぢかの 港みなとの宿やどで
切せつなさつのる 海峡かいきょう岬みさき
春はるは暦こよみに 来くるけれど
女おんなひとりに 春はるもない
せめてあなたの 幸しあわせを
祈いのるこの胸むね 抱だきしめて…
沖おきの向むこうに 漁火いさりび揺ゆれて
未練みれんをあおる 海峡かいきょう岬みさき
今年ことし最後さいごの 雪ゆきが舞まう
まるで二人ふたりの 恋こい模様もよう
めぐり逢あうのが 遅おそすぎた
無理むりに自分じぶんに 言いい聞きかす…
北きたのはずれに 名なもない花はなが
情なさけを散ちらす 海峡かいきょう岬みさき
風kazeがga行yuくなとkunato すすりsusuri泣naくku
波namiのしぶきがnoshibukiga 引hiきとめるkitomeru
海umiがga荒aれたらretara もうmou一hito夜yo
明日asuのno船funeまでmade いられるのirareruno…
別wakaれre間近majikaのno 港minatoのno宿yadoでde
切setsuなさつのるnasatsunoru 海峡kaikyou岬misaki
春haruはha暦koyomiにni 来kuるけれどrukeredo
女onnaひとりにhitorini 春haruもないmonai
せめてあなたのsemeteanatano 幸shiawaせをsewo
祈inoるこのrukono胸mune 抱daきしめてkishimete…
沖okiのno向muこうにkouni 漁火isaribi揺yuれてrete
未練mirenをあおるwoaoru 海峡kaikyou岬misaki
今年kotoshi最後saigoのno 雪yukiがga舞maうu
まるでmarude二人futariのno 恋koi模様moyou
めぐりmeguri逢aうのがunoga 遅osoすぎたsugita
無理muriにni自分jibunにni 言iいi聞kiかすkasu…
北kitaのはずれにnohazureni 名naもないmonai花hanaがga
情nasaけをkewo散chiらすrasu 海峡kaikyou岬misaki