細ほそめにあけた 障子しょうじの窓まどから
月つきの光ひかりが 忍しのび込こむ
裸はだかの肩かたに あなたが触ふれれば
はげしく闇やみに すだく虫むしの声こえ
夜よるに生うまれて 朝あさには消きえる
ああ わたし わたし 冬ふゆのかげろう
あなたの胸むねに 微睡まどろみながら
そっとくちづけ かわしあう
一ひとつの部屋へやで あなたに寄より添そい
住すむのはやはり 無理むりな夢ゆめですか
夜よるに生うまれて 朝あさには消きえる
ああ わたし わたし 冬ふゆのかげろう
ベッドの中なかに 寂さびしさ閉とじこめ
温ぬくめあっても 来くる別わかれ
あなたの愛あいの 炎ほのおにやかれて
このまま死しねたら あなただけのもの
夜よるに生うまれて 朝あさには消きえる
ああ わたし わたし 冬ふゆのかげろう
細hosoめにあけたmeniaketa 障子syoujiのno窓madoからkara
月tsukiのno光hikariがga 忍shinoびbi込koむmu
裸hadakaのno肩kataにni あなたがanataga触fuれればrereba
はげしくhageshiku闇yamiにni すだくsudaku虫mushiのno声koe
夜yoruにni生uまれてmarete 朝asaにはniha消kiえるeru
ああaa わたしwatashi わたしwatashi 冬fuyuのかげろうnokagerou
あなたのanatano胸muneにni 微睡madoroみながらminagara
そっとくちづけsottokuchiduke かわしあうkawashiau
一hitoつのtsuno部屋heyaでde あなたにanatani寄yoりri添soいi
住suむのはやはりmunohayahari 無理muriなna夢yumeですかdesuka
夜yoruにni生uまれてmarete 朝asaにはniha消kiえるeru
ああaa わたしwatashi わたしwatashi 冬fuyuのかげろうnokagerou
ベッドbeddoのno中nakaにni 寂sabiしさshisa閉toじこめjikome
温nukuめあってもmeattemo 来kuるru別wakaれre
あなたのanatano愛aiのno 炎honooにやかれてniyakarete
このままkonomama死shiねたらnetara あなただけのものanatadakenomono
夜yoruにni生uまれてmarete 朝asaにはniha消kiえるeru
ああaa わたしwatashi わたしwatashi 冬fuyuのかげろうnokagerou