手紙てがみ一ひとつ残のこし 都会とかいに別わかれを告つげ
痛いためたこの胸むね 抱だきしめながら
人恋ひとこいしさに 降ふりたつ駅えきよ
あなたのいそうな さびれた町まちは
雪ゆきもいまだ残のこる 冷つめたい町まちよ
遠とおい夕陽ゆうひ見みつめ あなたの心こころを知しり
おもわず手折たおった 浜木綿はまゆうの花はな
愛あいすることは 忘わすれることか
一羽いちわの鴎かもめが 海峡かいきょう越こえて
恋こいのかなしみなど 連つれ去さるだろう
汽車きしゃは何なにも知しらず なまりの海辺うみべをゆく
デッキであなたの 名前なまえを呼よべば
あの日ひのうたが 又またよみがえる
あなたを遠とおくで 守まもってやると
胸むねにそっと聞きかせ 流ながれゆく旅たびよ
手紙tegami一hitoつtsu残nokoしshi 都会tokaiにni別wakaれをrewo告tsuげge
痛itaめたこのmetakono胸mune 抱daきしめながらkishimenagara
人恋hitokoiしさにshisani 降fuりたつritatsu駅ekiよyo
あなたのいそうなanatanoisouna さびれたsabireta町machiはha
雪yukiもいまだmoimada残nokoるru 冷tsumeたいtai町machiよyo
遠tooいi夕陽yuuhi見miつめtsume あなたのanatano心kokoroをwo知shiりri
おもわずomowazu手折taoったtta 浜木綿hamayuuのno花hana
愛aiすることはsurukotoha 忘wasuれることかrerukotoka
一羽ichiwaのno鴎kamomeがga 海峡kaikyou越koえてete
恋koiのかなしみなどnokanashiminado 連tsuれre去saるだろうrudarou
汽車kisyaはha何naniもmo知shiらずrazu なまりのnamarino海辺umibeをゆくwoyuku
デッキdekkiであなたのdeanatano 名前namaeをwo呼yoべばbeba
あのano日hiのうたがnoutaga 又mataよみがえるyomigaeru
あなたをanatawo遠tooくでkude 守mamoってやるとtteyaruto
胸muneにそっとnisotto聞kiかせkase 流nagaれゆくreyuku旅tabiよyo