博多はかた女おんなが 花はなならば
落おちる手前てまえの 紅椿べにつばき
帯おびを解とく手ても もどかしく
肌はだをよせあう ひとときだけは
この世よの外そとへ 逃のがれてゆける
だから人ひとの 妻つまと思おもわず
名前なまえで呼よんで
呼よびつけて 呼よびつけて
泣なくな嘆なげくな 死しぬなよと
博多はかた人形にんぎょうが みつめてる
糸いとを引ひくよな くちづけを
交かわす二人ふたりに 明日あしたはないが
引ひき裂さいたって 二ふたつの命いのち
闇やみの中なかで 求もとめ合あいます
だから今夜こんやも
しのび逢あう しのび逢あう
博多はかた山笠やまがさ 追おう声こえが
朝あさのしじまを 破やぶります
はなればなれに 生いきたけど
せめて私わたしが 死しぬときだけは
お前まえが俺おれの 妻つまだと言いって
ひしと胸むねに 抱だいて下ください
その夢ゆめだけは
叶かなえてね 叶かなえてね
博多hakata女onnaがga 花hanaならばnaraba
落oちるchiru手前temaeのno 紅椿benitsubaki
帯obiをwo解toくku手teもmo もどかしくmodokashiku
肌hadaをよせあうwoyoseau ひとときだけはhitotokidakeha
このkono世yoのno外sotoへhe 逃nogaれてゆけるreteyukeru
だからdakara人hitoのno 妻tsumaとto思omoわずwazu
名前namaeでde呼yoんでnde
呼yoびつけてbitsukete 呼yoびつけてbitsukete
泣naくなkuna嘆nageくなkuna 死shiぬなよとnunayoto
博多hakata人形ningyouがga みつめてるmitsumeteru
糸itoをwo引hiくよなkuyona くちづけをkuchidukewo
交kaわすwasu二人futariにni 明日ashitaはないがhanaiga
引hiきki裂saいたってitatte 二futaつのtsuno命inochi
闇yamiのno中nakaでde 求motoめme合aいますimasu
だからdakara今夜konyaもmo
しのびshinobi逢aうu しのびshinobi逢aうu
博多hakata山笠yamagasa 追oうu声koeがga
朝asaのしじまをnoshijimawo 破yabuりますrimasu
はなればなれにhanarebanareni 生iきたけどkitakedo
せめてsemete私watashiがga 死shiぬときだけはnutokidakeha
おo前maeがga俺oreのno 妻tsumaだとdato言iってtte
ひしとhishito胸muneにni 抱daいてite下kudaさいsai
そのsono夢yumeだけはdakeha
叶kanaえてねetene 叶kanaえてねetene