お父さん 歌詞 八代亜紀 ふりがな付

ある人ひとが言いった
「母ははの愛あいは歌うたになるが、父ちちの愛あいはきびしすぎて歌うたにもならない」
そうかなあと思おもう。
目めをつむれば、父ちちの色々いろいろな顔かおが思おもい出だされて来くる。
まがった事ことがきらいで、だから厳きびしく海うみの様ような厳きびしさで生いきていた。
そのくせちょっぴり涙なみだもろくて母ははよりももっと涙なみだもろくて
困こまった人ひとを見みるとほっておけないそんな父ちちを私わたしは好すきだった。
雨あめが降ふる風かぜが吹ふく貧まずしさの中なかにあっても、
母ははも私わたしも父ちちの胸むねに抱だかれて暖あたたかかった。
あゝああお父とうさん、歌うたにならないと言いわれるあなたの歌うたを
八代やしろ亜紀あきまぎれもない
あなたの娘むすめが感謝かんしゃをこめて歌うたいます。

生うまれたときからお父とうさん
あなたはわたしの鬼おにだった
雨あめの降ふる日ひも 風かぜの日ひも
我わが子こを守まもる 鬼おにだった
この世よに虹にじをかけるよな
こころきれいな 花はなになれ
しみじみ教おしえて 抱だきしめて
強つよい男おとこの 鬼おにの眼めに
きらりと見みせた 真珠しんじゅの涙なみだ
ああ お父とうさん ありがとう

生うまれたときからお父とうさん
わたしはあなたの夢ゆめだった
雨あめの降ふる日ひも 風かぜの日ひも
あなたを困こまらす 夢ゆめだった
泣なき虫むしだから 手てを焼やいて
どこかにすてると いいながら
そのくせなおさら 抱だきしめて
強つよい男おとこの 鬼おにの眼めに
きらりと見みせた 真珠しんじゅの涙なみだ
ああ お父とうさん ありがとう