あなたがそっと 右手みぎてを出だして
雨あめに濡ぬれた 私わたしの髪かみを
うまく左ひだりに とかしてくれた
ほんの私わたしの 髪かみの癖くせまで
あなたは覚おぼえて くれたのですか
あなたはとても 気きがつく人ひとだったけど
気きづいて欲ほしいものは 他ほかにあった
突然とつぜん雨あめが 降ふり出だした町まちを
あの頃ころいつも そうしたように
二人ふたり肩かたを寄よせて歩あるいた
ほんのひと降ふりの雨あめと たった1つの傘かさが
最後さいごのドラマを 作つくってくれたのに
肩かたにまわした あなたの手てには
あの頃ころのぬくもりは もうなかった
空そらがあかね色いろに 燃もえつきてそして
つかの間まの雨あめも 上あがってしまった
ビルの谷間たにまに沈しずむ 夕陽ゆうひを見みて
悲かなしいと思おもうのは 私わたしだけでしょうか
あなたがそっとanatagasotto 右手migiteをwo出daしてshite
雨ameにni濡nuれたreta 私watashiのno髪kamiをwo
うまくumaku左hidariにni とかしてくれたtokashitekureta
ほんのhonno私watashiのno 髪kamiのno癖kuseまでmade
あなたはanataha覚oboえてete くれたのですかkuretanodesuka
あなたはとてもanatahatotemo 気kiがつくgatsuku人hitoだったけどdattakedo
気kiづいてduite欲hoしいものはshiimonoha 他hokaにあったniatta
突然totsuzen雨ameがga 降fuりri出daしたshita町machiをwo
あのano頃koroいつもitsumo そうしたようにsoushitayouni
二人futari肩kataをwo寄yoせてsete歩aruいたita
ほんのひとhonnohito降fuりのrino雨ameとto たったtatta1つのtsuno傘kasaがga
最後saigoのnoドラマdoramaをwo 作tsukuってくれたのにttekuretanoni
肩kataにまわしたnimawashita あなたのanatano手teにはniha
あのano頃koroのぬくもりはnonukumoriha もうなかったmounakatta
空soraがあかねgaakane色iroにni 燃moえつきてそしてetsukitesoshite
つかのtsukano間maのno雨ameもmo 上aがってしまったgatteshimatta
ビルbiruのno谷間tanimaにni沈shizuむmu 夕陽yuuhiをwo見miてte
悲kanaしいとshiito思omoうのはunoha 私watashiだけでしょうかdakedesyouka