横浜よこはまのホテルで街まちの灯ひを独ひとり見下みおろす
女おんなは細ほそい指ゆびでおざなりのキスの名残なごりを拭ぬぐう
港町みなとまちで暮くらす女おんなに お似合にあいの名前なまえだと言いって
私わたしをリリーと呼よんだキザなとこも
弱よわいくせに馬鹿ばかなくせに本当ほんとうの男おとこになりたいと
体からだに傷きずばかり作つくってたとこも
ここに帰かえって来きさえすればね また愛あいしてあげるわ
仁義じんぎなんて流行はやらない言葉ことば 海うみに投なげ捨すててよ
本牧ほんもくから悪わるい噂うわさが聞きこえて来きた時とき
険けわしい顔かおを見みせた あなたを止とめる手てだてすらなくて
どうせ私わたしのこと不幸ふこうにするなら他ほかにいい女ひとが
出来できたとかね そんな泣なけるものにして
どんな嘘うそだって知しらないふりをしてきてあげたけれど
部屋へやのドアを出でる時ときの「じゃあ、また。」は嘘うそじゃ許ゆるさないから
汽車道きしゃみちの橋はしで欄干らんかんにのぼってみせて
果はてもない夢ゆめの話はなし こんな結末けつまつじゃなかったはずよ
たぶんあなたのことね 私わたしなんか忘わすれちゃって
震ふるえながら泣ないて泣ないて引ひき金がねを握にぎってる
横浜よこはまのリリーは今いま 違ちがう街まちに暮くらしてる
誰だれも彼女かのじょの事ことをリリーとは呼よばない遠とおい街まちで
横浜yokohamaのnoホテルhoteruでde街machiのno灯hiをwo独hitoりri見下mioろすrosu
女onnaはha細hosoいi指yubiでおざなりのdeozanarinoキスkisuのno名残nagoriをwo拭nuguうu
港町minatomachiでde暮kuらすrasu女onnaにni おo似合niaいのino名前namaeだとdato言iってtte
私watashiをwoリリririーとto呼yoんだndaキザkizaなとこもnatokomo
弱yowaいくせにikuseni馬鹿bakaなくせにnakuseni本当hontouのno男otokoになりたいとninaritaito
体karadaにni傷kizuばかりbakari作tsukuってたとこもttetatokomo
ここにkokoni帰kaeってtte来kiさえすればねsaesurebane またmata愛aiしてあげるわshiteageruwa
仁義jingiなんてnante流行hayaらないranai言葉kotoba 海umiにni投naげge捨suててよteteyo
本牧honmokuからkara悪waruいi噂uwasaがga聞kiこえてkoete来kiたta時toki
険kewaしいshii顔kaoをwo見miせたseta あなたをanatawo止toめるmeru手teだてすらなくてdatesuranakute
どうせdouse私watashiのことnokoto不幸fukouにするならnisurunara他hokaにいいniii女hitoがga
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部屋heyaのnoドアdoaをwo出deるru時tokiのno「じゃあjaa、またmata。」はha嘘usoじゃja許yuruさないからsanaikara
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