踏切ふみきりの側そばに咲さく コスモスの花はなゆらして
貨物かもつ列車れっしゃが走はしり過すぎる そして夕陽ゆうひに消きえてゆく
十四じゅうよんの頃ころの僕ぼくはいつも 冷つめたいレールに耳みみをあて
レールの響ひびき聞ききながら 遥はるかな旅路たびじを夢見ゆめみてた
思おもえば遠とおくへ来きたもんだ 故郷こきょう 離はなれて四十年よそとせ
思おもえば遠とおくへ来きたもんだ この先さきどこまでゆくのやら
筑後ちくごの流ながれに 小鮒こぶな釣づりする人ひとの影かげ
川面かわもに淡あわく浮うかんでた 風かぜが吹ふくたび揺ゆれていた
二十歳はたちになったばかりの僕ぼくは 別わかれた女おんなを責せめながら
いっそ死しのうと泣ないていた 恋こいは一度いちどと信しんじてた
思おもえば遠とおくへ来きたもんだ 今いまでは女房にょうぼう 子供こども持もち
思おもえば遠とおくへ来きたもんだ あの頃ころ 恋こいしく思おもい出だす
眠ねむれぬ夜よるに酒さけを飲のみ 夜汽車よぎしゃの汽笛きてき 聞きくたびに
僕ぼくの耳みみに遠とおく近ちかく レールの響ひびきが過すぎてゆく
思おもえば遠とおくへ来きたもんだ 振ふり向むくたびに故郷こきょうは
思おもえば遠とおくへ来きたもんだ 遠とおくなるよな気きがします
思おもえば遠とおくへ来きたもんだ ここまで一人ひとりで来きたけれど
思おもえば遠とおくへ来きたもんだ この先さきどこまでゆくのやら
踏切fumikiriのno側sobaにni咲saくku コスモスkosumosuのno花hanaゆらしてyurashite
貨物kamotsu列車ressyaがga走hashiりri過suぎるgiru そしてsoshite夕陽yuuhiにni消kiえてゆくeteyuku
十四juuyonのno頃koroのno僕bokuはいつもhaitsumo 冷tsumeたいtaiレreールruにni耳mimiをあてwoate
レreールruのno響hibiきki聞kiきながらkinagara 遥haruかなkana旅路tabijiをwo夢見yumemiてたteta
思omoえばeba遠tooくへkuhe来kiたもんだtamonda 故郷kokyou 離hanaれてrete四十年yosotose
思omoえばeba遠tooくへkuhe来kiたもんだtamonda このkono先sakiどこまでゆくのやらdokomadeyukunoyara
筑後chikugoのno流nagaれにreni 小鮒kobuna釣duりするrisuru人hitoのno影kage
川面kawamoにni淡awaくku浮uかんでたkandeta 風kazeがga吹fuくたびkutabi揺yuれていたreteita
二十歳hatachiになったばかりのninattabakarino僕bokuはha 別wakaれたreta女onnaをwo責seめながらmenagara
いっそisso死shiのうとnouto泣naいていたiteita 恋koiはha一度ichidoとto信shinじてたjiteta
思omoえばeba遠tooくへkuhe来kiたもんだtamonda 今imaではdeha女房nyoubou 子供kodomo持moちchi
思omoえばeba遠tooくへkuhe来kiたもんだtamonda あのano頃koro 恋koiしくshiku思omoいi出daすsu
眠nemuれぬrenu夜yoruにni酒sakeをwo飲noみmi 夜汽車yogisyaのno汽笛kiteki 聞kiくたびにkutabini
僕bokuのno耳mimiにni遠tooくku近chikaくku レreールruのno響hibiきがkiga過suぎてゆくgiteyuku
思omoえばeba遠tooくへkuhe来kiたもんだtamonda 振fuりri向muくたびにkutabini故郷kokyouはha
思omoえばeba遠tooくへkuhe来kiたもんだtamonda 遠tooくなるよなkunaruyona気kiがしますgashimasu
思omoえばeba遠tooくへkuhe来kiたもんだtamonda ここまでkokomade一人hitoriでde来kiたけれどtakeredo
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