むかしむかしのそのむかし
椎しいの木き林ばやしの すぐそばに
小ちいさなお山やまが あったとさ
あったとさ
まるまる坊主ぼうずの 禿山はげやまは
いつでもみんなの 笑わらいもの
「これこれ杉すぎの子こ 起おきなさい」
お日ひさまニコニコ 声こえかけた
声こえかけた
一ひィ二ふゥ三みィ四よゥ 五いィ六むゥ七なァ
八日ようか 九日ここのか 十日とおかたち
ニョッキリ 芽めが出でる 山やまの上うえ
山やまの上うえ
小ちいさな 杉すぎの子こ 顔出かおだして
「はいはい お日ひさま 今日こんにちは」
これを眺ながめた 椎しいの木きは
『アッハハの アッハハ』と 大笑おおわらい
大笑おおわらい
「こんなちび助たすけ 何なんになる」
びっくり仰天ぎょうてん 杉すぎの子こは
おもわずお首くびを ひっこめた
ひっこめた
ひっこめながらも 考かんがえた
「なんの負まけるか いまにみろ
大おおきくなって 皆みんなのため
お役やくに立たって みせまする
みせまする」
ラジオ体操たいそう ほがらかに
子供こどもは 元気げんきに 伸のびてゆく
むかしむかしの 禿山はげやまは
禿山はげやまは
いまでは立派りっぱな杉山すぎやまだ
誰だれでも 感心かんしんするような
強つよく 大おおきく 逞たくましく
椎しいの木き 見みおろす 大杉おおすぎだ
大杉おおすぎだ
むかしむかしのそのむかしmukashimukashinosonomukashi
椎shiiのno木ki林bayashiのno すぐそばにsugusobani
小chiiさなおsanao山yamaがga あったとさattatosa
あったとさattatosa
まるまるmarumaru坊主bouzuのno 禿山hageyamaはha
いつでもみんなのitsudemominnano 笑waraいものimono
「これこれkorekore杉sugiのno子ko 起oきなさいkinasai」
おo日hiさまsamaニコニコnikoniko 声koeかけたkaketa
声koeかけたkaketa
一hiィi二fuゥu三miィi四yoゥu 五iィi六muゥu七naァa
八日youka 九日kokonoka 十日tookaたちtachi
ニョッキリnyokkiri 芽meがga出deるru 山yamaのno上ue
山yamaのno上ue
小chiiさなsana 杉sugiのno子ko 顔出kaodaしてshite
「はいはいhaihai おo日hiさまsama 今日konnichiはha」
これをkorewo眺nagaめたmeta 椎shiiのno木kiはha
『アッハハahhahaのno アッハハahhaha』とto 大笑oowaraいi
大笑oowaraいi
「こんなちびkonnachibi助tasuke 何nanになるninaru」
びっくりbikkuri仰天gyouten 杉sugiのno子koはha
おもわずおomowazuo首kubiをwo ひっこめたhikkometa
ひっこめたhikkometa
ひっこめながらもhikkomenagaramo 考kangaえたeta
「なんのnanno負maけるかkeruka いまにみろimanimiro
大ooきくなってkikunatte 皆minnaのためnotame
おo役yakuにni立taってtte みせまするmisemasuru
みせまするmisemasuru」
ラジオrajio体操taisou ほがらかにhogarakani
子供kodomoはha 元気genkiにni 伸noびてゆくbiteyuku
むかしむかしのmukashimukashino 禿山hageyamaはha
禿山hageyamaはha
いまではimadeha立派rippaなna杉山sugiyamaだda
誰dareでもdemo 感心kanshinするようなsuruyouna
強tsuyoくku 大ooきくkiku 逞takumaしくshiku
椎shiiのno木ki 見miおろすorosu 大杉oosugiだda
大杉oosugiだda