花 歌詞 a flood of circle ふりがな付

どこにも故郷こきょうのない人ひとは
土つちに還かえるまでが遠足えんそくです
気きづけばいつでも転校生てんこうせいで
転ころんだ傷跡きずあとだけが先生せんせい

どこにも根ねづけない草くさは
どこに花はなを咲さかせりゃいい
全身ぜんしんで雨あめに打うたれて
必死ひっしで太陽たいようが当あたる方ほうへ

校庭こうていの隅すみ 弾ひけないギターで夢ゆめを見みた奴やつらも会あえなくなって
面接めんせつより職質しょくしつを受うけて 散ちった青春せいしゅんも飯めしの種たねにして

明あかるい未来みらいとか言いうけどさ
実際じっさい全部ぜんぶ闇やみの中なかさ
泥水どろみずにまみれもがいてでも
呼吸こきゅうをして生いきていく

届とどけ 届とどいてくれ 叫さけび続つづける声こえ 花はなになれ
届とどけ 届とどいてくれ すべて失なくしても
くたばっても まだ世界せかいは素晴すばらしい

そう 大人おとなの階段かいだん転ころげ落おちながら
百ひゃく転ころび百一ひゃくいち起おきでどうにか育そだってきた
別わかれだけ増ふえ続つづけて
枯かれるまでの時間じかんは過すぎ去さって

こんな世界せかいは嫌いやだ さてどんな
笑わらえない大喜利おおぎりの答こたえがニュースの一面いちめん
それでも種たねを蒔まきたくて
「ただの死しんだ木き」をかき鳴ならしている

限界げんかい見みえたとか言いうけどさ
実際じっさいそうさ闇やみの中なかさ
無様ぶざまな奴やつだと笑わらわれても
呼吸こきゅうをして生いきていく

届とどけ 届とどいてくれ 叫さけび続つづける声こえ 花はなになれ
届とどけ 届とどいてくれ すべて失なくしても くたばっても
まだ世界せかいは素晴すばらしい

眠ねむれる毛布もうふはどこにある
傷きずが癒いえる日ひはいつだろう
居場所いばしょはここに作つくるしかない
ここが戦場せんじょうで スウィートホーム

時代じだいや誰だれかのせいにしても
神様かみさまを恨うらんでも変かわりやしない
分わかってたよ 分わかってたけど
俺おれがいなくなっても明日あすはどうせ来くるんだろう

いつでも死しぬ覚悟かくごは出来できてるって冗談じょうだんじゃねぇよ
絶対ぜったいに咲さかせたいんだ
俺おれはまだ死しなない 強つよく生いきていたい

明あかるい未来みらいとか言いうけどさ
実際じっさい全部ぜんぶ闇やみの中なかさ
儚はかない生涯しょうがいの花はなだって
咲さく時ときは命掛いのちがけ 命掛いのちがけで生いきていくだけ

届とどけ 届とどいてくれ 涙なみだあふれたまま 狂くるい咲ざけ
届とどけ 届とどいてくれ 叫さけび続つづける声こえ 花はなになれ
届とどけ 届とどいてくれ すべて失なくしても くたばっても
まだ世界せかいは素晴すばらしい