ソロプレイとは思えないパフォーマンス!
4月13日の石川・本多の森ホールを皮切りに全国29公演で開催されたライブツアー「斉藤和義 弾き語りツアー 2019 “Time in the Garage”」から、6月13日に東京・中野サンプラザで行われたライブがBlu-ray、DVD、CDにて11月20日にリリースされることが明らかとなった。デビュー前はひとり弾き語りでライブをやっていたことが多かった斉藤和義にとって、まさにアーティスト活動の原点とも言えるスタイル。
本ライブはギターのみならずキーボード、ドラム、ベースなどの楽器を駆使した変幻自在なプレイ、ループマシンを足元で巧みに操りソロプレイとは思えないダイナミックなパフォーマンスなど斉藤のマルチプレイヤーぶりが堪能出来る。
また、90年代に発表した曲のマスターテープ音源を同期させながらその場で生演奏を合わせ、当時の音源とセッションしてみせる新たな試みなど、弾き語りという概念だけにとらわれないプレイを次々と繰り広げエンタテインメント性豊かな内容に仕上がっている。
「歩いて帰ろう」「歌うたいのバラッド」「ずっと好きだった」等のセットリストに加え、ベストセラー作家・伊坂幸太郎との出会いがきっかけで生まれた、公開中の映画「アイネクライネナハトムジーク」の主題歌「小さな夜」など最新曲も網羅。
初回特典も盛りだくさん!
さらに、Blu-rayとDVDの初回限定盤には全29公演の中からセレクトした日替わり曲を公式BOOTLEG特典DVDとして10曲収録。CD初回盤は全公演よりセレクトした日替わり曲を11曲収録した特典CDが付属する。
また、対象店舗にて本作品(Blu-ray/DVD/CDのいずれか)を予約・購入の方に先着で全5種類の“斉藤和義オリジナルチケットホルダー”もプレゼントされる。
10月11日(金)より予約開始とのことで早めに手にとって欲しい。
そして、登録無料のレーベルオフィシャル会員サイト「スピードスタークラブ」では、2020年2月29日(土)より開催される「KAZUYOSHI SAITO TOUR 2020」のチケット先行予約受付も10月18日(金)より開始される。
受付アドレスはこちらまで。
伊坂幸太郎と斉藤和義の絆から生まれた小説
原作「アイネクライネナハトムジーク」は、「アイネクライネ」に始まり「ナハトムジーク」で終わる6章の短編からなる連作小説集で、2014年に単行本が発売、2017年には文庫化、現在に至るまでに54万部(電子書籍を除く)を売り上げるベストセラーとなっているが、実はこの本が生まれるきっかけとなったのは、原作者・伊坂幸太郎とアーティスト・斉藤和義の絆だった。
元々、伊坂が会社勤めをしていた頃、斉藤の「幸福な朝食 退屈な夕食」を聞いて退職を決意し、執筆活動に専念することを決めたという逸話がある。
2人の交流は、斉藤が伊坂に“恋愛”をテーマに「出会い」にあたる楽曲の作詞を依頼したところから始まる。
この依頼を受け、斉藤の大ファンである伊坂は、苦手な恋愛モノでも「作詞はできませんが、小説を書くことならば」と短編小説を執筆。
これが本原作の第1章「アイネクライネ」となる。これを受けて斉藤は、伊坂の「アイネクライネ」の文章から楽曲『ベリー ベリー ストロング 〜アイネクライネ〜』を制作する。
さらにこの曲がシングルカットされるにあたり、初回限定盤の特典小説として、再び伊坂が書き下ろしたのが第2章となる「ライトヘビー」 だ。
物語の中には、1回100円でその人の心情に合わせた曲の一部をPCで再生してくれる露店商の〈斉藤さん〉が登場する。
この2つの短編に、さらに新たな4つ短編が発表され、連作小説集として完成したのが「アイネクライネナハトムジーク」だ。
映画化で、主題歌を担当することに
そして、この度本作の映画化が決定し、斉藤和義が主題歌と劇中音楽を手がけることに。主題歌は、斉藤が映画用に書き下ろした『小さな夜』。本編内でも物語の重要なカギとなる楽曲だ。
出演者として彩るのは、人気実力派の三浦春馬、さらに多部未華子。
三度目の共演となる二人の恋を軸に、豪華かつフレッシュな魅力きらめくキャスト陣が演じる、不器用ながらも愛すべき人々のめぐり会いの連鎖を10年に渡り描く。
メガホンを取るのは恋愛群像劇の旗手として今最も注目を集め、「映像化するなら彼しかいない」と伊坂がラブコールを送った新鋭監督・今泉力哉。脚本は伊坂原作に定評のある鈴木謙一。
多くの才能の〈出会い〉の連携が生んだ、愛と驚きに満ちあふれた〈出会い〉のドラマ。グルーヴィーなサウンドが優しく包む、愛おしいラブストーリーに心震わせ、小さな日常の奇跡に気づく時、あなたの毎日もまた輝き始める—。
ストーリー
仙台駅前。大型ビジョンには、日本人のボクシング世界王座をかけたタイトルマッチに沸く人々。そんな中、この時代に街頭アンケートに立つ会社員・佐藤の耳に、ふとギターの弾き語りが響く。
歌に聴き入る紗季と目が合い思わず声をかけると、快くアンケートに応えてくれた。二人の小さな出会いは、妻と娘に出て行かれ途方にくれる佐藤の上司や、分不相応な美人妻と可愛い娘を持つ佐藤の親友、その娘の同級生家族、美人妻の友人で声しか知らない男に恋する美容師らを巻き込み、10年の時をかけて奇跡のような瞬間を呼び起こす─―。
原作情報
伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」(幻冬舎文庫)「アイネクライネ」に始まり「ナハトムジーク」で終わる、六章から成る連作小説集。伊坂には珍しく恋愛がテーマとなっており、すでに54万部を突破するベストセラー。
(2019年6月現在/電子書籍を除く)