I Don’t Like Mondays.の変化
——前作から8ヶ月、ツアーや配信シングルのリリースなどありましたが、アイドラの皆さんにとってはどんな期間でしたか?
Yu:この8ヶ月はデビューしてからの期間の中でも大きいターニングポイントになったと思ってます。これまで僕らが考えるI Don’t Like Mondays.像を具現化していこうっていうことで作詞作曲だったりアーティスト写真やMVのビジュアル面のプロデュースをしてきたんですけど、考えていたことは出し切ったかなって思うのでこれからどうしていこうっていうことを考えていた期間でしたね。
——どういったことを話し合われたんですか?
Yu:今まで僕らってバンドであるからこそバンドの枠にとらわれないような楽曲だったり写真ひとつとってもそうであるようにしてきたんですけど、どうしてそうしてきたかっていうとバンドを聞かない人たちにも僕らのバンドの良さを伝えていきたいし、固定概念にとらわれて欲しくないなって思ったからだったんですね。でもバンドを好きな人からするとちょっとアイドルチックなんじゃないかとか、そこが隔たりになってライブにも足を運んでもらえなかったりとかしてきたと思うんで、そういうバンド好きな人にも届けられるようにっていうことで、僕らの今まで出してなかった部分を表現していきたいっていうところです。
——このアルバムの製作期間はどのくらいだったんですか?
Choji:今年に入ってからだね?
Yu:ちょうど4ヶ月間くらいか。早い方だと思います。しかも今までと違って溜まっている曲から選んだっていうのもあって。
——夏に向けた曲ということでセレクトされたんですね。
Yu:そうですね、夏に出したいっていうのは始めに決まっていたので夏ならではの曲っていうのを選んで出しました。
——ジャケットはまた女性人気が高そうな可愛らしくてオシャレな感じに。
Yu:あはは、そうですね(笑)!
——ファンの方からすると、そろそろまたみなさんが映ったジャケット欲しいな〜ってところじゃないですか?
Yu:そこは敢えて出さないSっぷりを発揮したっていう(笑)
全員:(笑)
——まだまだ焦らされる感じですかね!
Yu:やっぱりルックスを前面に出すことによって男性が入りにくかったりすることもあると思いますし、音楽だけを楽しみたいっていう人からするとそこが足かせになってしまうっていうことも色々試しているうちにわかってきたので、ジャケットとサウンドとトータルで見れるように今回は意識しました。
アイドラ史上最も英語が少ない?『On my way』
——『On my way』を書き始めたきっかけは?
Yu:僕らはいつもサウンドから作るんですけど、この曲は『SUMMER』のリード曲になるようなものにしようって4人で話し合ってて、野外のライブとかにも合うような大きい世界観の曲を目指して作りました。
——歌詞はどのように付けられたんですか?
Yu:出来上がったサウンドを聴きながら散歩したりしてどういう曲にしようかなって考える中で、普通の恋愛ソングにするのはもったいないなっていう気持ちが生まれて。走り出したくなるような、というか、音だけで前向きになれるような曲だなって思ったんで、そのパワーをもっと引き出すためには僕の選ぶ言葉がより重要で、自分の背中を押すために書いて、それが誰かの背中を押せたらいいなっていうことを考えながら書き始めました。
——皆さんは全員が納得するまで曲は世に出さないっていうことを前回のインタビューで仰っていましたが、この曲に関して皆さんでディスカッションしたポイントは?
Kenji:曲に関して言えば、野外とか色んなところでみんなで歌えるっていうのがあって、夏にリリースするっていうことを決めていた曲だったんで、リズム隊はShukiがトライバルなドラムを叩いたり、いかに疾走感を出せるかっていうところを思考錯誤しました。
Yu:あとはシンガロングできるところだね!とにかくライブの雰囲気をサウンドとかビジュアルとか全てから感じられるような作品にっていうことで、やっぱりシンガロングできるような曲にしようっていうことは話し合って決めたポイントですね。
——Yuさんから歌詞が上がってきた時、皆さんは最初の印象はいかがでしたか?
Yu:結構抵抗あったよね(笑)!
Choji:抵抗ありました(笑)。Aメロとか日本語が手紙っぽいっていうか。今まで英語が早い段階で出てくる曲が多かったんで。サビも「いまでも色褪せない」っていうところがあるんですけど、そこ、前は英語の詞だったんです。最初日本語が多いのに、そこが英語になるのかぁっていう違和感があったので最後の最後まで議論して、結局日本語に書き換えました。
Yu:僕らのスタイルって日本語と英語が入り混じりつつも意味がわかるものを作ってきたんですけど、『On my way』は最初に書いた英語の歌詞だと言葉が持つパワーが減ってしまう気がして勿体無いなぁって思ったんですよね。サウンドの心地よさがあるから英語だとBGMとして聴いてしまうというか。心に深くきざめるポテンシャルがあるメロディーとサウンドなので、同じレベルのパワーがある言葉を入れていかないといけないなっていう使命感で書きました。
——Yuさんご自身は日本語が多くなることへの抵抗は?
Yu:今は日本でのライブが多いので、日本語の方がすんなり入ってくるっていう意味で。初めは僕もここまで日本語で大丈夫かなっていうのはあったんですけど(笑)、思い切って作りました。
——日本語が多い歌詞でやってみて、よかったなっていう感触は?
Yu:そうですね、正直レコーディングの段階まで大丈夫かな?って思っていたんですけど、ミックスの段階で日本語にしてよかったなって思ったので、新たなステップとしてというか、今後もそういう曲があっていいなと思ってます。
——この曲のレコーディングで印象に残っていることはありますか?
Choji:リズム録りの時にギターアンプが壊れまして。急遽アコースティックギターをレコーディングする時間が増えたので、入れるはずじゃなかったアコースティックギターをたくさん入れました。
Yu:今回現場ではいつもと変わったことが多かったよね。
Shuki:普段はパソコンで作曲するのでドラムも機械で打ち込んだものなんですけど、この曲は前から生で録る楽器を増やそうって決めていたんですよ。ただ、レコーディングの当日まで実際にドラムを叩く時間がなくて。機械だから良いフレーズと生でやれるフレーズ自体が違ってくるんですけど、生が活かせるフレーズをレコーディング当日に音出しながら考えていくうちにアウトロでいきなりドラムのパターンが変わるっていうデモの段階ではなかったアイデアが生まれたりしましたね。
Kenji:それに対して僕らもコード進行が変わったりして。よく聴くとイントロとは違うんですよ。
Yu:聴く人が何回聴いても飽きないようにっていう心遣いというか(笑)、思いやりというか(笑)。気づかない程度ですけど、感受性的にそういう仕掛けがあった方がいいと思って、そういうのを意外とふんだんに使っています。サビの「色褪せない home」のところも最後のサビだけ音が違ったりしてます。
——カラオケ歌うの難しそうですね(笑)
Yu:「home for me」のところも違います!(笑)
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