1. 心を潤すってすごく大切なこと。沢山の想いを込めた1stAlbum『WATER』をリリースしたSHE IS SUMMERにインタビュー!

心を潤すってすごく大切なこと。沢山の想いを込めた1stAlbum『WATER』をリリースしたSHE IS SUMMERにインタビュー!

MICOのソロプロジェクトとして始動したSHE IS SUMMER が、11月8日に1stアルバム『WATER』を発売した。女の子のシリアスでファニーな心模様を描いた歌に、つい胸がキュッと疼いてしまう。その魅力、ここにお伝えします。

2017年11月9日

Interview

長澤智典


この記事の目次
  1. ・SHE IS SUMMERと名乗ったきっかけ
  2. ・フルアルバムは「長期的な思考をまとめてくれるもの」
  3. ・生きてくうえで必要のないことでも心が潤うのなら…
  4. ・心を潤すってすごく大切なこと。
  5. ・時間の経過って本当にいろんな可能性を秘めている
  6. ・時間は経過していくし、日々どんどん変わっていく
  7. ・「ROOM SHARE」は、微妙な年齢のときにしかできないこと
  8. ・プレゼント応募について
  9. ・SHE IS SUMMER 最新情報
  10. ・ライブ情報
  11. ・インストア ライブ情報
  12. ・リリース情報
  13. ・SHE IS SUMMER Profile

SHE IS SUMMERと名乗ったきっかけ

──なぜSHE IS SUMMERと名乗りだしたのか、まずはそこから教えてください。

MICO:私、もともとバンド活動をやっていたんですけど。そのさらに前、シンガーソングライター"みこ"として活動をしていたこともありました。シンガーソングライター時代は自分で作詞作曲をしていたんですけど。バンド活動を経たことで、いろんな人と共同制作をすることがすごく素敵だなと思うようになり。そこから新しくプロジェクトを一人で始めるに当たっても、自分で曲を書くよりもいろんな人たちと制作をしたいと思ったんですね。でもそれって、ソロではなくプロジェクトとしての活動だなと、まずはプロジェクト名を付けようと思ったのがきっかけでした。

バンド時代から自分でバンド名を付けるのに憧れがあって。その当時から考えていた中、「これがいいな」と思っていたバンド名がSHE IS SUMMERでした。私の好きな映画に「500日のサマー」という作品があります。そのヒロインのサマーちゃんがとっても魅力的な女の子で、ステージに立っている間だけでも「サマーちゃんみたいだね」と言ってもらえるようになりたいなという意味を込めてSHE IS SUMMERと名付けました。

──サマーちゃんとMICOさんには近いものがある?

MICO:近いというよりも、サマーちゃんは憧れの存在ですね。想像上の自分は何時もそうありたいなぁと思ってて。

──アルバム『WATER』へは、いろんな方が作曲やアレンジに参加。制約を付けることなく、さまざまな表情を作りあげていますよね。

MICO:そこは意識しているわけではないんですけど、気づいたらそうなってたと言ったほうが正しいかもしれないです。

──詞はほぼ自分で書いていますね。そこは、自分でもこだわっていること?

MICO:書きたい自分がいるんだと思います。SHE IS SUMMERを始めるとき、「本当の自分って何なんだろう」とすごく考えてて。バンドをやっていた頃はギターが全部作詞作曲をしていたし、その世界観の中で”みこ”を演じることをエンターテイメントとして楽しんでいたんですけど。今回はソロプロジェクトということから、自分が本当に好きな想いを発信しようと決めていました。

 自分が選んで書いてる内容って、実は自分が本当に好きなものではなく自分が憧れている物事なんです。だけど、それこそが自分の一番好きなものじゃないかなとも思ってて。

──自分の憧れている物事が、成りたい姿…ということですか?

MICO:はい。「成りたいなと思ってる自分こそが、本当の自分なんだろうな」と何時しか思うようになっていました。歌詞には、自分が成りたいと思ってることを強がって書いてる部分もけっこうありますね。成りたい自分が本当の自分だからこそ、ホントにそうなってくといいなぁという気持ちはあります。

自分で歌詞を書くようになってから女の子のファンがすごく増えて、めちゃくちゃ恋愛相談を受けるようになったんです。けど本当は、恋愛が上手くないから、理想を歌詞をに反映しているんですよね。


──アルバム『WATER』に出てくる女性たちは、男からすると怖い女の人にも見えました。

MICO:『とびきりのおしゃれして別れ話を』に出てくる女性とか気が強いですからね。「その子の性格を"振りまわす"と捉えるのは、その女の子の本質を見れてないということじゃないか」みたいなのも映画「500日のサマー」のテーマとしてあることだし、SHE IS SUMMERの歌詞にも反映されていることなんですけど。そこは、かなり議論の余地があるテーマだなと思います。



──MICOさんが歌詞へ記した想いこそ、女性が心に抱いてる本音なのかなとも思ってました。

MICO:『とびきりのおしゃれして別れ話を』や『あれからの話だけど』に書いた気持ちは、そうかも知れないですね。でも、そこって人によって捉え方の意見が違ってて。歌に登場する女性のことを「怖い」と言う男性もいれば、「そのいじらしさが可愛い」という男性もいたりするように、「捉え方は人それぞれだなぁ」とホント思います。


──MICOさんが歌詞に投影した女性は、どの人も自立している印象も覚えました。

MICO:私自身は、「自立したい」と思っています。

──女性はとくに、SHE IS SUMMERとして歌に込めた想いには「すごくわかる」と共感しやすいんじゃないですか?

MICO:確かに。自分で歌詞を書くようになってから女の子のファンがすごく増えて、めちゃくちゃ恋愛相談を受けるようになったんです。けど本当は、恋愛が上手くないからこういうことを理想として歌っているんですよね。


──MICOさんは、自分の憧れの視点で歌詞を書くことが多い人?

MICO:多めかも。でも大体は「時間の経過を惜しむこと」を歌ってるなぁと思います。


──それは、前へ進もうという意識が強いから?

MICO:そうですね。その辺は、私の好きな漫画家さんの安野モヨコさんや岡﨑京子さんの作品にも影響をされていて。自分が何かを作って発信する立場にいることを考えたときに、「やっぱ私は女子だから、女の子の味方になれることを歌えたらいいかな」と考えることも多くって。その辺が、歌詞に影響しているのかも知れないですね。
 でも書いてる本人も強い女性なのかというと、また別の話。悩んでるからこそ、逆にこういう(強気な)ことを書くんだと思う。


フルアルバムは「長期的な思考をまとめてくれるもの」

──1stアルバム『WATER』は、これまでの活動の集大成と捉えて良いのでしょうか?

MICO:そうですね。1stEPの『LOVE FRUSTRATION E.P.』は手探りで作った部分も多くて。「私はこういうのが好きなんだなぁ」ということを自分でも気づきを得ながら反映していった作品であるなら、2ndEPの『Swimmingin the Love E.P.』はそれをより色濃くした作品。1stアルバムの『WATER』はそれらをまとめあげた感じだから、ホントにSHE IS SUMMERしての歩みの第一章をこのフルアルバムへまとめた形になりました。

フルアルバムを作るのはキャリア初なんですよね。フルアルバムだからこそ出来ることもあると思うし、SHE IS SUMMERの今のタイミングとしてはフルアルバムを作れて良かったなと思っています。


2ndEP『Swimmingin the Love E.P.』

──アルバムのほうが、SHE IS SUMMERとして持ついろんな表情や心模様が見えてきますからね。

MICO:そうですね。ミニアニバムは「一つの作品として色濃く描ける」もの、フルアルバムは「長期的な思考をまとめてくれるものなんだ」と、作ってみて私は思いました。


──アルバム『WATER』は、自身の先の展開も見据えて制作していたのでしょうか?

MICO:今回のフルアルバムに関しては、今まで作ってきたSHE IS SUMMERをまとめあげ、ちゃんと形に残すことを心がけました。でも表題曲の『WATER SLIDER』は、次なる展望を見るためのステップアップとしての面も持っています。歌詞に関しては、「日頃からこういうことを思っていて、それを残したい」と思っているように、そこはぶれてないですね。

──MICOさんは、普段から明確な想いを心に抱いてる人?

MICO:そうですね、そのときごと様々ですがに「じゃあ今度はこうやってみよう」とか「今はこういうマインドで生きていきたいな」とか自分の中でずっと考えているかも知れない。

生きてくうえで必要のないことでも心が潤うのなら…

──『私たちのワンピース』の歌詞の生まれた背景も気になりました。

MICO:これはですね、私のお友達が「LEBECCA boutique」という洋服屋さんをやってて。その子が、「いらないから売るんじゃなくて、大切だから誰かへ引き渡す」をテーマにフリーマーケットを開いているんですね。そのテーマソングとして書いた曲が『私たちのワンピース』なんです。

「LEBECCA boutique」の商品に「私たちのワンピース」と名前のついたワンピースがあって、それは赤澤えるちゃんという女の子がディレクターとして作った洋服なんですけど。「ワンピースを通じて想いが繋がっていく」という想いがそもそものテーマにあって、えるちゃんの考え方を私は素敵だなと思ったし共感したので、その想いにSHE IS SUMMERらしさというエッセンスを加えて歌詞を書きました。

『私たちのワンピース』は女の子全員のお話かなと思っていて。それは私の友達のことかも知れないし、きっとお母さんもそうだったんだろうし、下の世代の子たちも、そう。ワンピースと一緒に時代の流れてゆく感じにすごく私は感傷を覚えるというか。でもそれは嫌な感情ではなくて、それを考えると泣けてくるんですよね。そういう情景を一度歌にしてみようと思いました。

心を潤すってすごく大切なこと。



──アルバムタイトルの『WETER』と収録した『WATER SLIDER』には繋がりもあるのでしょうか?

MICO:『WATER』というタイトルはフルアルバムを作るとなった瞬間から私の中にあった言葉で、その頃から『WATER』というタイトルにしようと思ってました。その当時の私はすごく水の音に惹かれていて、その音がめちゃくちゃ気持ち良くって。しかも、音楽を聞くことが自分の生活を潤すことだなとも感じていた時期でした。

『WATER SLIDER』に関しては、雨の日のタクシーに乗るのが私はすごく好きなんですけど、止まった車の窓には雨の水滴が張りついてるじゃないですか。それが、走り出した瞬間にパーッと後ろに流れていけば、そこへ光が反射した瞬間ってとても綺麗だし、「まるで別世界へ飛び込んでいってるみたいで気持ちいいなぁ」と思いながらいつも見てるんですけど。自分の中で一番好きな東京の情景を歌にしたいなーと思って作ったのが『WATER SLIDER』でした。


──『WATER』というタイトルは最初から思い浮かんでいた言葉だったそうですが、その言葉へ惹かれるものがあったわけですよね。

MICO:そうです。「音楽を聞くことが本当に心を潤すことなんだな」と思えたのが一番ですかね。しかもその頃、植物を育て始めてて。植物に水をあげ育てること自体、生活の中に無くても生きていけることかも知れないけど、それをやっているときに私は心がすごく潤っていく感覚があったんですよね。それに、水を浴びるのは純粋に気持ちいいことだなぁと思うし、お風呂に入ってるときが幸せだなぁとも私は感じています。

あと、1stEPと2ndEPのジャケットの写真のどっちでも私の髪の毛が濡れてて。だから、ここまでのSHE IS SUMMERをまとめる言葉は『WATER』しかないのではと思いました。


──人によっては必要ではなくとも、その人にとっては必要なものっていろいろありますよね。それがあることで心が楽になることだって実際にありますし。

MICO:そうなんです。心が潤う…心を潤すってすごく大切なことだなって思いました。もちろん淡々と生きてくことも出来るとは思うんだけど、そうじゃなくて、潤すために何かを詰めてゆく作業もまた、人生を豊かにしていくんじゃないかなと思ってて。

私は、それが生きてくうえで必要のないことでも、それによって心が潤うのなら積極的にやっていきたい。『WATER』は、そういう想いが詰まっているアルバムでもあるなと思います。

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