地元北海道への想いを改めて感じる
──お久しぶりです!よろしくお願いします。佐藤広大:お願いします。めっちゃうれしいです!
──近況報告から伺いましょうか。最近は北海道にいる時間は長くなったような感じですか。
佐藤広大:そうですね。長いですね。
ちょくちょくライブもやったり。あと、北海道が、2018年で命名150年なんですよ。
──北海道っていう名前がついたのが?!
佐藤広大:そうです、名前になってから。なので、北海道中を旅しながらライブするというか、各地でライブで出演させていただいて。
北海道150年バンドっていう企画もののバンドもあったりして。
──佐藤さんがバンドメンバーとして!?すごっっ!!!!
佐藤広大:そうです(笑)。24時間テレビの企画で発生したグループで。だからソロの活動を含め結構、北海道を飛び回った2018年だなと思います。
あと、北海道胆振東部地震の影響もあったので。
──何か活動をされたりも…?
佐藤広大:うん、炊き出しを行ったりとか、そんな中でレギュラー番組も生放送をやったりとか、いろいろ北海道を盛り上げて元気にしなきゃ!ということで、北海道にいましたね。だから、レコーディングも今回は北海道でやらせてくださいって言った曲もあります。
──『頑張って』って言ってくれる人っていっぱいいると思うけど、やっぱりすぐ近くにいてくれたのはファンの方とかもすごいうれしいかったんじゃないですか?
佐藤広大:そうですね。逆にこういった出来事で、より自分の使命感とか、やらなきゃいけないことというのが逆に明確になったので、あとはもう、北海道をしっかり立て直して盛り上げていけるような1つのアイコンになれたらなとは思います。
佐藤広大、10+5周年
──そんな中での今回、佐藤さんご自身も5周年なんですね。おめでとうございます!佐藤広大:はい。ありがとうございます。デビューしてから5年ですね。
──もっと長いような気がしますけど、佐藤さんはどんな感覚ですか?
佐藤広大:でも、デビューするまでが結構長かったので、なんだかんだ、僕、18歳から音楽やっていますから、もう15年なんですね。10年下積みがあって、デビューしてから5年という感じですね。
──5周年って言うと佐藤さん的にも違和感があるような感じなんですね(笑)。
佐藤広大:そうですね(笑)。僕、もっとやってる…みたいな気はするんですけど。
──では、5周年とは言っているものの、15年分の集大成っていうような感覚ですよね。
佐藤広大:間違いないですね。
亡き親友を想い『GIFT』に込めたもの
ALBUM『GIFT』
──『GIFT』っていうタイトルを付けられていますけど、既発のタイトル『GIFT』と一緒ですよね。
佐藤広大:そうですね。
──アルバム『GIFT』には何かテーマ性を持って制作を始められたのですか?
佐藤広大:タイトルの『GIFT』っていうのは、2013年の11月13日にインディーズデビューしたときのタイトルと一緒なんです。
その曲が、幼稚園からの友達、親友に向けてつくった曲なんですけども、その友達が高校2年生のときに亡くなって、亡くなる前まで、“佐藤広大は歌手になれ”と言い続けてくれた人で。
だから彼が亡くなってからもずっと歌手の夢っていうのを描いて、何とか、2013年にデビューできたというタイミングで、当時は、“約束を守ったよ”っていう意味で、、天国に贈る曲ということで『GIFT』でインディーズデビューをさせていただいて。
それから、5年が経ってメジャーの景色も見てきた中で、俺はどう変わって、どう変わってないのかっていうところにフォーカスしていくと、5周年というアルバムもタイトルは『GIFT』にしたいなと思いまして。
しかも今回の発売日が11月14日なんですよ!
──おお!すごいですね、シングルの『GIFT』リリースと1日違い!
佐藤広大:そう。前回は13日なんですよね。11月13日、僕、誕生日なんですよ(笑)。
──おめでとうございます!!!
佐藤広大:ありがとうございます。ただ、以前の、5年前のシングルの『GIFT』よりも、いろいろ5年が経って1歩進んだよっていう意味も11月14日には込められてるのかなとは思っていますね。
導かれている感じがするので、今回のアルバムに関しても、5年前のシングルの『GIFT』を、改めて5年経った、佐藤広大として収録させていただきました。
──なるほど。そういうことだったんですね、「約束の唄を俺はまだ謳えているか?」というキャッチフレーズの意味は。
佐藤広大:そういうことなんですよ。実はそれが6曲目の『約束の唄』なんですよね。
──なるほど。『約束の唄』、すごくいいですよね。あんなに青臭いロックな感じってあまり佐藤さんのイメージになかったから驚きました。
佐藤広大: R&Bとかも物心ついてからはすごい好きなんですけど、やっぱりめちゃめちゃブルーハーツとか大好きなんですよ。それこそ世代的なものだとB-DASHとか、ハイスタとかも聴いてきているし。
だから、イメージはR&Bとかブラックミュージックかもしれないけど、それよりもっと前のルーツはパンクだったりロックだったりするんで、本当に好き勝手やらせてもらったアルバムですね。
──なるほど。本当にジャンルにとらわれず、これだけ振り切ったものになっていますもんね。
佐藤広大:そう。これだけ振り切ったアルバムをつくっている人って、あまり日本にいないんですよ。(笑)
──というか、できる人がそもそもいないかもですね。
佐藤広大:いやいや、やらないですよね(笑)。ちょっとセオリーに反していることを僕はやっちゃったので。でも、セオリーに反することをやらないと面白くないなとも思ったんですよね。
僕自身は、まだまだ他のアーティストの方に比べて、これっていう強い武器っていうのはメッセージ性という部分しかないので。音楽面でいうと、これぐらい振り切らないと面白くないなって思ったのと、やっぱり5周年の今だからこそ、ここまで振り切らせてもらえたというところはありますね。
──ホントに、一気に振り幅見せてくれましたよね〜。
佐藤広大:前回のアルバム『19BOX』よりも、より尖ってますね。いきなり、ハードロックヒップホップテイストが入って『涙雪』でJ-POP、J-R&Bが入って、R&B、ヒップホップ、ポップス、パンクロックときて、『GIFT』で締めるっていう流れは実はすごく気に入ってます。
【インタビュー】
1st Full Album「19BOX」に隠された仕掛けとは?
──曲順もこだわられたんですね。これだけ振り切っていろんなジャンルが入っていると、曲順も難しいんだろうなと思いました。
佐藤広大:そうですね。でも、やっぱりバランスも考えながら創ったり、曲の配置は正直しましたね。