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FLOW「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」○○に撃たれるPVは必見

『愛愛愛に撃たれてバイバイバイ』はアニメ「サムライフラメンコ」の主題歌だ。FLOWメンバーが大量のあるものに撃たれまくるPVは見所満載。一体何に撃たれまくるのか?楽曲タイトルと照らし合わせて解釈していく。
画像引用元 (Amazon)

現実にしがみつく日々

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ほっといて どうなったっていいや
すべて投げ出したいけど
まだこの世界に ぶら下がってるんだよ
どっかで 諦めてないんだ
まるで夢物語 輝かしいそんな明日を
≪愛愛愛に撃たれてバイバイバイ 歌詞より抜粋≫
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歌い出しの部分では、人生を諦めている、投げやりな態度が見て取れる。

もうどうだっていい。
何もかも嫌になってしまう瞬間というのは誰にでもあるものだ。

努力が実らなかったり、夢が叶わなかったりすると「もうどうでもいい」と思ってしまう。

何をしても報われないこんな世界なら、捨ててしまったっていい。

そう言いながら、気づけば片腕で必至にぶら下がっている。
そんなところだろう。

手を離せば楽になれるかもしれないのに、いつか夢見た明るい未来を、理想の自分を捨てきれない。

ちなみにPVでは、気の強そうな女性に思い切りビンタされている。

甘えた男の戯れ言に嫌気が差した、といった表情だ。

女性に拒絶される姿が、現実に突き放される主人公の姿とダブっている。

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信じれば 救われると 言ってくれよ こんな時代でも
誰かを そう何かを信じていたい自分がいる
≪愛愛愛に撃たれてバイバイバイ 歌詞より抜粋≫
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全然理想には届かないのに、まだ夢を見ている愚かな自分。
きっと人に話せば笑われるからと、心の奥底に隠している思いなのだろう。

自分の愚かさに辟易としながらも、やっぱり信じていたい。
「明日には世界が変わるかも」そんな夢想を捨てきれないところが人間くさい歌詞だ。

心を縛るのは、曖昧な感情

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それが愛愛 曖昧な感情だって
ライヤイヤイ Baby It's all right
Delight ヤイ My life 譲れない願い
これが愛愛愛 合言葉なんだって
ライヤイヤイ Baby It's all right
Tonight ヤイ 不甲斐ない過去に Say good night
≪愛愛愛に撃たれてバイバイバイ 歌詞より抜粋≫
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夢を捨てきれないと言っても、望みが叶う確信があるわけじゃない。

心の隅にある憧れや希望が、どうしても諦めることを許さないのだ。

そんな曖昧なものに翻弄される姿は、やはり愚かだ。

それでも、夢を捨てないことを合い言葉にして生きてきたから。

だからまだしがみついたっていいじゃないか。
どこか滑稽でありながら力強いメッセージだ。

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心に揺れ続ける 不確かな迷いなら
愛愛愛に撃たれてバイバイバイ
≪愛愛愛に撃たれてバイバイバイ 歌詞より抜粋≫
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信じる原動力も曖昧なら、不安の正体も曖昧だ。
別にそんな曖昧なものに振り回される必要なんてない。

そんなものは、自分を突き動かす衝動でかき消してしまえばいいのだから。

「やればできる」という強がり

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理想からガンガン遠ざかってく自分の心の内面と
にらめっこしましょう 笑ったら負けよ
まだ本気出してないだけさ やれるはずなんだ本当は
なんだか 笑えて来ちゃったな
≪愛愛愛に撃たれてバイバイバイ 歌詞より抜粋≫
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2番では、理想を追い求めるあまり強がりを言っている。
自分が目指していた理想の自分からかけ離れている今の自分。

そんな情けない自分を見ていたくなくて「まだ本気じゃない」「やればできる」などと嘯いている。

ここの歌詞は「にらめっこ」という言葉に遊び心がある。
子供の頃遊んだにらめっこにかけて、自分の内面を見つめ直す辛さを、皮肉を込めて歌っている。

笑ったら負けなのに、強がったらかえって虚しく、思わず苦笑いしてしまったのだろう。

それでも自分を嫌いになれない

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いくつも 失いまた 懲りもせず 探したりして
そうしてまだ 自分の事 嫌いには なれずにいる
≪愛愛愛に撃たれてバイバイバイ 歌詞より抜粋≫
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かなり情けない状態なのに、そんな惨めな自分さえ嫌いになれない。
これまで必至で食らいついてきたことも、悔しい思いをしたことも知っているから。

結局、自分の痛さを1番感じているのは自分自身だ。
だからこそ自分で自分を否定することができないのだろう。

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この世で 誰一人 傷つかない そんな世界はない
痛みを知って誰かを 自分の事を 愛してあげよう
≪愛愛愛に撃たれてバイバイバイ 歌詞より抜粋≫
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世の中には成功者も失敗者もいる。
本当は皆が幸せになれれば1番いいが、そんなに世の中は上手くできていない。

誰かが笑っている陰で、別の誰かは泣いている。
それが現実だ。

自分も痛い思いをたくさんしたからこそ、他人を、そして自分をもっと愛してあげよう。
やっと自分と向き合えた瞬間だ。

「愛」が自分を救う

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それが愛愛 最大限の愛だって
ライヤイヤイ Baby It's all right
Blight ヤイ My eyes 輝いた世界
これが愛愛愛 合言葉なんだって
ライヤイヤイ Baby It's all right
Tonight ヤイ 不甲斐ない過去に Say good night
≪愛愛愛に撃たれてバイバイバイ 歌詞より抜粋≫
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散々惨めな思いをして、嫌気の差す人生。
それでも自分を嫌いになれないなら、もう愛してあげたらいい。

ダメな自分を認めて、まっすぐ向き合うことこそが愛だ。
自分を愛することができたら、もうこれまでより痛くない。

ちゃんと前を向ける。
だから過去の情けない自分にさよならをして、1歩踏み出そう。

そんな力強い歌詞だ。

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心に揺れ続ける 不確かな迷いならば
完全無欠 天下無敵の 愛愛愛に撃たれてバイバイバイ
≪愛愛愛に撃たれてバイバイバイ 歌詞より抜粋≫
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これまで、目に見えない不安に苛まれてきた。

しかし迷いなんていうのは不確かな感情で、物事をマイナスに動かす厄介なものだ。

“確かじゃないものに振り回されるのはもうやめよう。
“そう心に決めて、過去の自分とも不安とも決別する。

愛という最大の武器によって、不安という曖昧な感情は打ち砕かれたのだ。

メンバーを撃つ○○がすごい

FLOW『愛愛愛に撃たれてバイバイバイ』PV


『愛愛愛に撃たれてバイバイバイ』のPVでは、メンバーが炎をまとった剛速球に撃たれまくる。

タイトルにひっかけているのだろうが、なかなか迫力のある映像だ。

1番でメンバーをひっぱたいた女性が、野球選手のように剛速球をメンバーに向けて投げまくる。
メンバーは全身全霊で歌いながら、次々と剛速球の餌食になっていく。

特にボーカルのKEIGOが撃たれまくっているように見えるのは気のせいだろうか。
とにかくボーカル2人は狙い撃ちされ、中盤では楽器隊のメンバーも次々と倒されていく。

しかし、何度倒されてもメンバーは起き上がる。
それは性懲りもなくこの世界にしがみついている主人公そのものだ。

起き上がっては倒され、また起き上がり。その繰り返し。

もはや執念とも言える理想へのこだわりが、身体を張った演出で見事に表現されている。

メンバー=理想、女性=現実

メンバーに平手打ちをする女性は、とても強い女性のようだ。

凜とした表情や、メンバーを剛速球で倒した時の勝ち誇った顔。
そしてこの強い女性は、現実を表しているのだろう。

対してメンバーは理想。
いつまでも理想を追い求めるメンバーの前に立ちはだかる女性(現実)という脅威。

だからこそ女性はメンバーにきつく当たり、サビでは炎の剛速球で打ちのめそうとするのだ。

しかしメンバーは倒れない。
倒れても這い上がってくるのだ。

最初は勝ち誇っていた女性も、あまりのしぶとさに徐々に焦りを見せ始める。

大人のための応援歌

『愛愛愛に撃たれてバイバイバイ』は、大人のための応援歌として作られた。

理想にしがみつくしつこさが、最後には現実を返り討ちにする。

ボーカルのKEIGOが、女性の剛速球をバットで打ち返す場面だ。

やられる一方だったメンバーが、ついに女性の剛速球を受け止め、打ち返す。
これには女性も驚きを隠せなかった。

ホームランは現実が理想に勝った瞬間。
たとえどれほど手の届かない理想でも、努力は無駄にならない。

それを体現した場面だ。
最後に子供のように喜びを分かち合うメンバーたちが印象的だ。

弱くて情けないのに、なぜか応援したくなる。
それは現実に負け続けている大人たちでもあるからだ。

どこか憎めない、自分と重なる瞬間さえある人たち。
まさに大人の応援歌と言えるだろう。


TEXT 岡野ケイ

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KOHSHI(Vo)、KEIGO(Vo)、TAKE(Gt)、GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)の5人組ミクスチャーロックバンド。 兄弟であるKOHSHI(兄、Vo)、TAKE(弟、G)が1993年から音楽活動を始め、1998年にFLOWを結成。99年にKEIGO(Vo)、GOT'S(Ba)、2000年にIWASAKI(Dr)が加わり現在の形となる。 2003 年にシング···

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