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【インタビュー】遊助が語る、10年という宝の地図。音楽の人生ゲーム。 (2/2)




今年は「デビュー10周年」と「40歳」を迎える年齢

──遊助さん自身、今回の10周年という区切りの良い数字の時期を迎えたことによって、まわりから改めて自分自身についていろいろ考えさせられることを求められたわけだ。

遊助:そうなんです。それまで「10周年がどうこう」と考えることもなかったし、自分の中では「10周年も一つの通過点」という気持ちや、「10年くらい続けられたら満足かな」など、いろんな気持ちをふんわりと思っていた程度でした。

だけど、この業界へ入って20周年のときにも役者としての20年ということを聞かれた時期もあれば、今年は「デビュー10周年」と「40歳」を迎える年齢と、ちょうど区切りのよい数字が並ぶ機会が訪れた。

それもあって、役者としての取材でも、バラエティ側の取材や、いわゆる業界系へ向けてのインタヴューでも、「周年」や「区切り」的なことを聞かれる機会が増えたことから、否が応にも…ではないですけど、10年や区切りというのを考えることは増えました。もっと言うなら、プライベートでも「40歳になるけど、どうよ」とも聞かれますからね(笑)。


──そういう時期ですもんね(笑)。

遊助:だから、そういう会話を通し、「あっ、こんなこともあったなぁ」「あっ、それすっかり忘れてた」など、いろいろ思い返す機会になっているのも事実です。
   

10年前の自分に言われているような気分

──アルバム(通常盤)には、新曲『もぉ10年 遊turing 10年前の俺』を収録しています。


遊助:デビュー曲の『ひまわり』を僕は、先の自分の姿も頭の片隅で想像しながら作っていたんだけど。10年前に作った『ひまわり』を久しぶりに聞いたときに、今と繋がる同じ景色が僕の中に見えました。同時に、ギラギラとした気持ちや、どこかガサガサとした歌声など、若さゆえのと言いますか、あの頃だからこそのパワーを持った自分と心の中で会話をしてゆく感覚も覚えていたんですね。

その気持ちがなんか嬉しかったことから、「10年前の自分と共演したい」と思い、そこから、10年前の自分の歌声を遊turingした楽曲を作ろうと、『ひまわり』を組み込んだ『もぉ10年 遊turing 10年前の俺』を作りました。



──10年前の自分からは、どんな姿が見えてきました?

遊助:10年前と今とを比べても変わらない部分がすごくあるのを感じれたのは良かったこと。それこそ10年前の自分に、「お前は間違ってないから、そのまま突き進め」と言われているような気分を感じていました。

でも、そう思わせてくれたのは、間違いなく応援してくれる人たちであり、今まで遊助を支え続けてくれたスタッフやパフォーマーたちのおかげ。だからこそ『もぉ10年 遊turing 10年前の俺』を通し、改めてみんなへ感謝の気持ちを届けたいなと思っています。

                      

使命感を背負ってゆく面はあるかも知れないです

──『History Ⅶ』の一節に、「ここらへんでやめようかなんて」と書いています。実際に、そう思った時期もあったということですよね。

遊助:本気で辞めたいと思ったわけではなくて、何が達成なのかは難しいですけど、自分の中に「もう十分やっただろ」「そのときに出来ることは少なからずやれたはず」と思える時期がありました。それでも続けてきたのは、音楽に携わったからこそ出会えた人や場所があれば、音楽があったからこそ余計に好きになった人たちがたくさんいたし、音楽を通して自分を好きになってくれた人たちも大勢いたからなんです。

しかも、みんなが遊助の歌に心救われたと言ってくれれば、ライブという場で出会うことをすごく楽しみにしてくれている。もちろん、自分もそう。そういう人や場所を大事に守り、育み続けたかったからこそ、こうやって活動を止めずに続けているし、その声や想いがある限りは辞めることはないです。


──求める声がある限り想いを返したい。その気持ちこそが、遊助さんらしさなんだろうなと感じました。

遊助:正直、5年後や10年後の姿なんてまだ何も見えないけど。それよりも、目の前の一つ一つを大事に歩み続けていくし、そうやっていくのが自分らしさなんだと思うからね。


──みんなの想いを背負いながら進み続ける使命感などもあるのでしょうか?

遊助:勝手に自分で使命感を背負い込んでゆくところはあるかも知れない。正直、「眠いし、大変だし、責任も重いし」という仕事は、いろんな現場であること。でも、ライブ会場でみんなと作りあげるあの景色こそ、自分にとって何よりも大切な場。だからこそ、中途半端なことをやって手放すことはしたくない。そのためにも、自分を励ます意味で使命感を背負ってゆく面はあるかも知れないですね。
     

応援してくれるみんなへ感謝の気持ち



──今回、Blu-ray盤(初回生産限定盤A収録)も作りました。中には44曲ものMVを収録しています。

遊助:ホント、いろんなことをやってきたなぁと思います。だからと言って、観て恥ずかしいという気持ちを覚えることは、僕自身はないですね。


──そうなんですね。

遊助:役者やバラエティとしての活動もやっていると、昔の映像を出されることも多々あるように、そういうのには慣れてしまっているんですよね。それこそ、テレビをつけたら昔の自分が出ていた映画やドラマが流れてて、「あっ、昔の俺が映ってる」みたいなこともよくありますし。

ゲストでバラエティ番組に出て、昔の珍回答の映像を取り上げられても、恥ずかしいではなく楽しんじゃうように、何処か感覚が麻痺しちゃっているのかも知れないですね(笑)。この映像集に関しては、その都度ごとに楽しんで撮影をしていたように、そんな遊助の姿を味わってもらえたらなと思います。


──2月28日には日本武道館を舞台に「10th Anniversary Live-偶然!?-」を。3月11日には大阪城ホールを舞台に「10th Anniversary Live-必然!!-」を行います。どちらも大切な日や場所での開催になります。

遊助:改めてこの2本のライブを通し、応援してくれるみんなへ感謝の気持ちと、これから始まる第二章へ向けての出陣というか、一緒に素敵なスタートを切りたいなと思っています。まさに、第二章遊助の旅立ちの場が、この2本のライブになりますからね。


──最期に、改めて『遊助BEST 2009-2019 〜あの・・あっとゆー間だったんですけど。〜』についてメッセージをいただけますでしょうか?

遊助:これまでズーッと遊助を応援してくださってきた方には、今までの10年分の感謝の気持ちを詰め込んだ作品として受け止めて欲しいです。僕のことを知らない方は、この作品を聞くことで、遊助の10年間の奇跡を知っていただけると思います。何より、このアルバムがまた新たな素敵な出会いとなり、これから共に前へ進んでゆく。そんな関係性を築ける作品になれたら嬉しいなと思います。

どんなに距離が離れていようと、それを一瞬で近づけてくれるのが音楽。僕自身があきらめない限りは、これまでに築きあげた景色はこれからだって途切れることなく広がってゆく。それを上地雄輔に気づかせてくれたのが遊助だからこそ、僕はこれからも遊助と一緒に音楽面では歩み続けていくんだろうなと思います。


──その言葉、胸に届きました。

遊助:まぁ『遊助BEST 2009-2019 〜あの・・あっとゆー間だったんですけど。〜』は、遊助の奇跡をわかりやすく辿れる宝の地図。別の言い方をするなら人生ゲームを歌の双六で進んでいく。そんな作品だなとも自分では感じていますからね。



Text 長澤智典
Photo 片山拓

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遊助(上地雄輔)1979年4月18日生まれ。 神奈川県横須賀市出身。 ドラマ、映画、バラエティ、CMと多岐にわたり活躍。 幼稚園時代から野球を始め、野球の名門・横浜高等学校を卒業。 高校時代は松坂大輔とはチームメイトで、バッテリーを組んでいた。 2009年3月に“遊助”としてシングル「ひまわ···

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