『君がくれた光』は自分の心情に置き換えて
──4曲目の『君がくれた光』は、3曲目の『アズライトブルー』の歌詞を綴られた前田さんが担当しています。こちらの楽曲は、『アズライトブルー』とは対照的な楽曲ですね。
逢田梨香子:この曲は、実際に自分の心情に置き換えて歌いました。ここに辿り着くまでに、本当に沢山の方に支えられながらここまで進んでこれたと思うので、そういう気持ちを思い出しましたね。
──「ひとり 街の中 うつむいてしまう時も それでも瞳を閉じれば まっすぐ励ます その声が聞こえてくるよ」という歌詞がありますが、こういった気持ちと重なったときにご自身を励ましてくれるのは、やはりファンの人の声が大きいですか?
逢田梨香子:大きいですね。ファンの人の声はめちゃめちゃ支えになりますよ。お手紙とかも読むんですけど、“もっと自信を持っていいよ”とか、“やりたい事をやっていいですよ”“僕たちはついていくだけなんで”、などと書いてくださっていて。落ち込んだときとかにそういうお手紙を読むと、“ああ、頑張ってきて良かったんだな”って思います。そういう方たちにぜひ、聴いていただきたいです。
「I will」は恩返しの気持ちを込めて
──EPの5曲目の『I will』は、フィナーレにふさわしい感涙な楽曲ですね。個人的に映画のエンドロールに流したくなる作品でした!
逢田梨香子:ありがとうございます!最初に聴いたときは、壮大な大人っぽいバラードの印象がありました。果たして自分に歌えるのか、私の今の経験値でこの曲が歌えるのかなっていう不安があったんです。歌詞が付いた途端に、この曲が身近に感じることが出来たというか。
難しく考える必要はないんだ、等身大の今の自分として考えられるようになって。辛いことや楽しいことを思い出しながらも、そういうのも含めて今の自分があるんだと。そういう気持ちも抱えて前に進んでいこうって思わせてくれる曲です。
──作詞には、『ORDINARY LOVE』を担当されたSatomiさんが参加されています。こちらもまた違ったアプローチの仕方をした、歌詞ですね。
逢田梨香子:そうですね。すごく対照的に見えて、少し似ている部分もある曲なのかなっていう風に思います。
──「あなたがいる」という歌詞がポイントになりそうですね。
逢田梨香子:はい。「あなたがいる」っていうのは、ファンの人や周りの色んな大事な人に向けての恩返しの気持ちを込めて、歌わせて頂きました。
──『I will』は、収録曲の中でも特にキーが高い楽曲ですが、歌唱するときはいかがでしたか。
逢田梨香子:割と歌いやすかったですね。張り上げる感じの高い音ではなかったので、優しく包み込むようなイメージで寄り添うように歌いました。
──「あの頃とは違うからいま守るべきモノがあるから」という歌詞がありますが、逢田さんにとって今守るべきモノはなんでしょうか。
逢田梨香子:正直今までそんなになかったというか、深く考えていなかったんですけど、今は逢田梨香子っていう名前で色んなお仕事をさせて頂いているので、今は逢田梨香子っていう名前を一番大事にしなきゃいけないなって思います。自分自身を大事にする。それが周りの方への恩返しじゃないかなって。
逢田梨香子が選ぶピックアップフレーズ
──UtaTenは歌詞サイトなので、収録曲の中から1曲お選びいただきお気に入りのフレーズを教えてください。理由もお願いします。逢田梨香子:『FUTURE LINE』の「ここから叶えたい夢を数えながら踏み出そう」が好きです。叶えたい夢を数えながらっていうのが、自分の中で心の中に残っていて。夢って一つじゃなくていいんだよねっていう気持ちになって、これからも一つに限らずに自分の夢を掲げていきたいなという気持ちになりました。
──声優活動もありますが、ソロアーティストとしてどんなことを伝えていきたいですか?
逢田梨香子:声優というお仕事も軸に、アニメの主題歌を歌っていきたいなと思います。どこか声優っていうお仕事と、アーティストっていうお仕事を繋ぎ合わせていきたいです。
──最後に『Principal』が逢田さんにとって、どんな一枚になったかというのと、応援してくれているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
逢田梨香子:最初の作品というのも勿論あるので、一生自分の中で忘れられない作品になったと思います。今の自分自身、取り繕われていないといいますか、良い意味で色のついていないありのままの私を表現した一枚です。これから色んな曲を歌っていくと思うんですけど、どんどん皆さんに新しい私を見て頂けるように、いろんなことに挑戦していきたいです。凝りずに応援して頂けたら嬉しいです。
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TEXT みなちょ
PHOTO 片山拓