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新海誠×RADWINPS旋風再び!『天気の子』

既に興行収入100億円以上を叩き出し、リピーターと大好評の声の続出にネットを騒がせている『天気の子』。この作品は、前作『君の名は』越えも期待される大ヒット映画です。 今回は、『天気の子』の簡単なあらすじと注目すべきみどころ、さらに主題歌二曲の歌詞について解説します。

『天気の子』とは?

主人公は東京にやってきた高校生少年の森嶋帆高と、弟と東京で二人暮らしをする天野陽菜です。

森嶋穂高は東京の厳しさにもまれながらも、プロダクションを営むオカルト雑誌ライター須賀圭介の元にたどり着きます。

須賀圭介の姪である須賀夏美も含め、記事のネタを求め三人でドタバタと東京の街を奔走する、忙しないけど楽しい毎日。

…そんなある日のこと、天気を変える力を持つ少女天野陽菜に穂高は出会うのでした。

▲映画『天気の子』スペシャル予報

新海誠×RADWIMPSが生み出すキセキ


さて、新海誠×RADWIMPSの強力タッグといえば、全世界250億円以上の売り上げをたたき出した「君の名は」が有名ですよね。

今作でも同じタッグが組まれたために注目度は非常に高く、だからこそ逆にプレッシャーもものすごいのでは?と思われていました。

が……今作『天気の子』はその期待すら上回る作品の完成度で、2019年8月末時点で既に100億円以上の興行収入をたたき出しています。

まさかのあの『君の名は』を超えるのではないかという凄まじい勢いです。

興行収入200億円以上を2連続たたきだすとしたら、それはもうあの宮崎駿監督ですら達成していない偉業であり、素晴らしい実績なんです。

好評なネット評判やリピーターが殺到している『天気の子』のこれからの売り上げの伸びにも期待大です。

そして、そんな大好評な『天気の子』の人気を支えている一端には間違いなく、RADWIMPSというビッグアーティストの存在と、彼らが作り出した劇中曲の数々が欠かせません。

そんな中、主題歌である『愛にできることはまだあるかい』の動画は既にYouTube「radwimpsstaff チャンネル」にて23,367,282回視聴(2019/08/28時点)という猛烈な勢いで再生数を伸ばしている怒涛の人気ぶりを見せています。

こちらの楽曲は、RADWIMPSの他の楽曲の例にも漏れず非常に深いテーマをもっており、個人の受け取り方にもよりますが、「大人や社会の常識から外れたところにある、正義や愛」を歌っています。

そして、それは今作の『天気の子』が訴える最大のテーマのド真ん中をぶち抜く、そっくりそのままな主題歌となっております。

それでは一度ここで、RADの『愛にできることはまだあるかい』の歌詞をみてみましょう。


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支配者も神も どこか他人顔
だけど本当は 分かっているはず
勇気や希望や 絆とかの魔法
使い道もなく オトナは眼を背ける
≪愛にできることはまだあるかい 歌詞より抜粋≫
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「支配者も神も どこか他人顔」や「使い道もなく オトナは眼を背ける」とするのを、「勇気」「希望」「絆」という三つの「魔法」とこの歌詞は歌っています。

みなさんは、常識や社会のルール、大人たちが決めたこと、法律でダメとされていること、そういうことに縛られ苦しんだことはないでしょうか?

そしてもし、あなたに本当に大切な人ができたとしたら、「ルールで決まっているから」「世間でダメと言われているから」といってその大切な人が苦しんで目をつむって目を背けてしまうのでしょうか?

これはちょっと難しい話ですね。ダメなものはダメという意見もあります反対にそんな事に縛られたくない。という意見もあります。
どちらも、「絶対な正解がない」テーマですよね。

時には、大衆の意見に合わせて動かないといけないときもあります。当たり前ですが、大切な誰かのために、法律を破ってしまったら立派な犯罪者になってしまいます。


『天気の子』と『愛にできることはまだあるかい?』の二作品はまさにそんな答えのないテーマを扱っていながらも、主人公・穂高がどちらかを決断する物語となっているため、作品としての面白さ以前に、主題事態に賛否両論の意見があるのです。

本当に大切な身近な人を歌っていながら、そういった社会のルールや大人たちが決めたことに疑問をひたすらに投げかけていきます。

そして、「愛にできることはまだあるかい? 僕にできることはまだあるかい?」と問うのです。

この楽曲を通してそういう「勇気」「希望」「絆」といった「魔法」を、行動できないとしても決して忘れないでいてね、ということを暗に言いたいのだと私は思います。

曲調も穏やかながらも秀逸な流れとなっており、深すぎる歌詞が自然としみ込んできて強く胸を打ってきます。

ここで語るほどもないほど大好評を得ている、大傑作の名曲ですので、ぜひ聞いたことがない人は歌詞の自分なりの捉え方を考察しながら聞いてみてください。

予報で噂の鳥肌曲 『グランドエスケープ/feat.三浦透子』


『天気の子』の予報②にて、「予報見ているだけで鳥肌がヤバい」とネットの人々を騒がせた楽曲が『グランドエスケープ/feat.三浦透子』という楽曲です。

この楽曲も作詞・作曲はRADWIMPSが行っているのですが、「feat.三浦透子」とある通り、RADWIMPSのボーカル野田洋次郎自身だけではなく、むしろ女優・三浦透子の歌声を中心に楽曲が成り立っていることが特徴です。

噂の鳥肌とは、ズバリ穏やかな曲調で入り、サビに入った瞬間の「音と声の爆発的な重なりあい」であり、もはや迫力だけで圧倒される素晴らしい楽曲ですが、歌詞の内容も負けないほどに深く、そして「熱い」です。

そして映画本編では、まさに「ここしかない!」という最高潮の盛り上がりのシーンを見せる瞬間に、この楽曲が流れ、観客たちを嗚咽するものや号泣するものが現れるほどの感動の激流に飲み込みます。

どうこう言うよりも聞いていただければこの楽曲の魅力に虜になること間違いなしです。ひとまずここでRADWINPS『グランドエスケープ/feat.三浦透子』の歌詞の一部をご覧ください。

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空飛ぶ羽根と引き換えに 繋ぎ合う手を選んだ僕ら
それでも空に魅せられて 夢を重ねるのは罪か
≪グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子 歌詞より抜粋≫
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「空飛ぶ羽根と引き換えに 繋ぎ合う手を選んだ僕ら」というのは、この楽曲の入りですが、とてつもなく意味深ですよね?

これは暗に、穂高の決断がどちらに転んだのかを示唆しており、ある意味『愛にできることはまだあるかい?』とほぼ同じテーマでありながら、こちらは既にその「決断を決定した」ことを前提に歌詞と楽曲が展開されていくことが特徴です。

これ以上は、ネタバレに関わってくるので詳しくは言えません。

ただ、1つ強くお伝えしたいのは、「空飛ぶ羽」「重力が眠りにつく 1000年に一度の今日」「太陽の死角に立ち 僕らこの星を出よう」などのロマンチックながら、天気の子に近いファンタジーチックで秀逸な歌詞が、この楽曲の中に閉じ込められたストーリーに壮大さを生み出しているんです。

楽曲は、その二人の決断を祝福するようにサビで爆発的に盛り上がり、歌詞は主人公とヒロインの少女が思い切るように、悩みを振り切ったように加速していきます。


一見、ただそれだけの爆発力と迫力を持っただけの曲調と歌詞。しかし、そこに内包された『愛にできることはまだあるかい?』にも裏付けされるテーマの深さが、この楽曲を人気曲にしているのです。

なによりも、この楽曲は、映画の最大に盛り上がるシーンを最高に盛り上げて観客を感動の渦に飲み込むという役割を一番に持っており、そういう意味では、本当に他に替えが効かないほどのピッタリな秀逸曲です。

きっと『天気の子』を見に行って気に入った方々は、まっさきにこの『グランドエスケープ/feat.三浦透子』を聞きたくなるのではないでしょうか?

そして、まだ『天気の子』を見に行っていないという方にはぜひ、この『グランドエスケープ/feat.三浦透子』がバックで盛り上げる『天気の子』特報②の動画をご覧になって、『天気の子』への期待を膨らましてほしいです。

『天気の子』新海誠×RADWINPS旋風は既に巻き起こっている!

新海誠が作り上げた『天気の子』が秀逸なのはもちろんのこと、その素晴らしさはRADWINPSが作り上げる奥深い歌詞と壮大な音楽からなる楽曲たちの力があってこそです!

『天気の子』という作品はもちろんのこと、RADWINPSと新海誠によるこれからの活躍も期待大!ですよね。


そして最後に……。

『愛にできることはまだあるかい?』を紹介する項でも述べましたが、『天気の子』という作品は深いテーマが故に賛否両論の意見が寄せられています。

もちろん、大人気の映画でもあるので大絶賛の声も多いのですが、「否」を唱える人たちの声も決して間違いではありませんし、簡単に拒絶していいものではありません。

そもそもどんな映画にだって賛否両論はあり、それを見て抱く感想や意見は、その人の勝手であるべきです。

ですので、「とにかく一度は映画館で『天気の子』を見てほしい」ということしか私からは言えず、必ず見に行けば絶賛できると保証できるわけでもありません。

しかし、『天気の子』という作品には、間違いなく多くの人間を感動の涙と鳥肌者の世界観につれてゆく圧倒的「テーマ」と「熱」が込められているのです。

ぜひ皆さんも、『天気の子』が持つその熱量と感動を、映画館でしか感じられない今だけの迫力も合わせて視聴しに行っていただきたいです!

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TEXT ゆっちん先生

野田洋次郎(vo/gt/pf)、桑原彰(Gt)、武田祐介(ba) (山口智史(Dr)は活動休止中) 2001年結成、2005年メジャーデビュー。 ジャンルという既存の枠組みに捉われない音楽性、恋愛から死生観までを哲学的に、情緒的に描いた歌詞で、思春期を過ごす世代を中心に幅広い層に大きな支持を受けている。···

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