待望のソロアルバムをリリース!
老若男女問わず、幅広い世代から愛されるロックバンド『エレファントカシマシ』。
その顔とも言えるボーカル『宮本浩次』のソロ活動が注目を浴びています。
彼のソロ活動が始まった2018年ごろは、『椎名林檎』や『東京スカパラダイスオーケストラ』など、他のアーティストの楽曲に『宮本浩次』というソロ名義で参加するというスタイルの活動をしていました。
そして2019年、本格的にソロプロジェクトのスタートを表明し、翌2020年に待望の1stアルバム『宮本、独歩。』をリリースしました。
今回はアルバムに収録されている全12曲をご紹介します。
「ハレルヤ」
1曲目に収録されているのは『ハレルヤ』という楽曲。
テレビ朝日系ドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』主題歌に起用されました。
『ハレルヤ』とは歓喜や感謝を表す単語ですが、その言葉のイメージ通り楽曲には前向きなメッセージがたくさん込められています。
とはいえ、ただただ「頑張れ!」と応援するだけではないのがこの曲の魅力的なポイント。
まるで長い付き合いの友人のように、温かく寄り添いつつ励ましてくれます。
気分が落ち込んでいる方、ぜひ聞いてみてくださいね。
「冬の花」
2曲目に収録されているのは、宮本浩次が生み出す楽曲の幅広さを感じられるバラード。
1曲目とは全くと言っていいほど雰囲気が異なり、聞いた瞬間「演歌!?」と錯覚してしまうほどの重厚感溢れるサウンドです。
そんな楽曲で歌われているのは、失恋から立ち直ろうとする女性の気持ち。
「私が負けるわけない」という強い思いが女性目線で描かれています。
フジテレビ系ドラマ『後妻業』の主題歌に起用されたことでも話題になった1曲です。
「夜明けのうた」
3曲目に収録されているのは、テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』の主題歌に起用された『夜明けのうた』という楽曲。
夢を追う人の気持ち、そして希望が「夜明け」になぞらえて歌われています。
こちらもミドルテンポのゆったりとした楽曲ですが、2曲目の『冬の花』に比べると演奏がとてもシンプル。
だからこそ宮本浩次の優しい歌声が際立っており、目を閉じてじっくりと曲に浸りたくなる1曲です。
夜寝る前に聞くと癒されるかもしれませんね。前向きな気持ちで明日を迎えられそうです。
「きみに会いたい -Dance with you-」
4曲目に収録されているのは『きみに会いたい -Dance with you-』というヘビーなサウンドが心地よいダンスナンバーです。
実はこちらの楽曲、2019年に俳優の高橋一生へ提供したもの。
高橋一生バージョンは、テレビ朝日系ドラマ『東京独身男子』の主題歌として起用されていました。
「きみに会いたい」というタイトル通り、楽曲の内容はラブソング。
とは言っても甘い内容ではなく、無邪気さを感じるほど真っ直ぐなラブコールが歌われています。
「Do you remember?」
5曲目に収録されている『Do you remember?』は、映画『宮本から君へ』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
ギターのサウンドが印象的な1曲ですが、担当したのはなんと『Hi-STANDARD』のギター・横山健。
楽曲の力を最大限に引き出すため、宮本浩次自らオファーしたそうです。
YouTubeでは宮本浩次と横山健のセッションが映し出されたMVが公開されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「獣ゆく細道」
6曲目の『獣ゆく細道』は、シンガーソングライター『椎名林檎』とコラボレーションした楽曲。
宮本浩次は椎名林檎からの依頼を受け、ゲストボーカルとして楽曲に携わりました。
というのも、この楽曲は日本テレビ系『news zero』テーマソングとして椎名林檎が書き下ろしたもの。
そのため、歌詞の内容や雰囲気は椎名林檎のカラーが強く出ています。
しかし、その世界観を存分に生かしながらも、しっかりと宮本浩次の個性を感じられるのが素晴らしいポイント。
見応えたっぷりのMVも要チェックです。
「going my way」
7曲目に収録されている『going my way』は、アルコール飲料のCMソングとして話題になった楽曲です。
アップテンポなメロディーに乗せて「自分らしく生きていこうぜ!」という応援メッセージが歌われています。
宮本浩次がシンプルな空間ではちゃめちゃに動き回るMVにも注目。
ギターをかき鳴らしたり、激しく動きながら歌ったり、お茶目なポーズをとったりする自由奔放な姿に、なんだか元気をもらえます。
「Fight! Fight! Fight!」
8曲目の『Fight! Fight! Fight!』は、タイトル通りの応援ソングで、歌詞の大半を「Fight」と「I love you」が締めるという非常に単純な楽曲ですが、だからこそ真っ直ぐにメッセージが伝わってきます。
西城秀樹の『YOUNG MAN』を思わせるような、手を叩いて踊りたくなるサビのメロディーも魅力的なポイント。
また、驚くほどのハイトーンボイスにも魅了されます。
学校や仕事に行く前に聞くと、1日頑張れそうな1曲です。
「解き放て、我らが新時代」
9曲目の『解き放て、我らが新時代』は、アルバムの中でも異彩を放つヒップホップナンバー。
楽曲中ではラップのようなパートに挑戦しており、宮本浩次の新しい一面を見ることができます。
歌詞も他の楽曲に比べてやや強めの語調が印象的。
重厚感のあるサウンドと相まって「理想に向かって進め!」というメッセージがより強く伝わってきます。
SoftbankのCMソングとしても起用されていたので、聞いたことがあるという方も多いかもしれませんね。
「明日以外すべて燃やせ」
10曲目に収録されている『明日以外すべて燃やせ』は、2018年に『東京スカパラダイスオーケストラ』とコラボレーションした楽曲です。
普段は黒いスーツや白いシャツを着ている印象が強い宮本浩次ですが、この楽曲のCDジャケットやMVでは、スカパラのメンバーとお揃いのえんじ色のスーツを姿を披露。
「燃やせ」というタイトルを表すかのように、燃え上がる炎の中で歌うMVも必見です。
「旅に出ようぜbaby」
11曲目に収録されている『旅に出ようぜbaby』は、夢に向かって頑張る人に向けた応援ソング。
背中をそっと押すような優しいメロディーにのせて「自由に夢を追いかけようぜ!」というメッセージが歌われています。
まるで「年齢なんて関係ない、今からでも夢は追えるよ」と応援してくれているようで、気持ちが温かくなる1曲ですね。
諦めかけている夢や、追いかけたい夢がある方、この楽曲から勇気をもらいましょう!
「昇る太陽」
12曲目に収録されている『昇る太陽』は、疾走感溢れるパワフルなナンバー。
メロウな歌い出しから始まり、一気にアップテンポなサウンドへと転調します。
何より魅力的なのが、サビで披露される地声とも裏声とも言えないハイトーンボイス。
聞き手にこれほどまでに爽快感を感じさせるのは、まさしく宮本浩次だからこそなせる技ではないでしょうか。
この楽曲には宮本浩次本人が出演する、独特な世界観のMVもあります。
ぜひチェックしてみてくださいね。
次はどんな名曲が!?
以上『宮本、独歩』の楽曲についてご紹介しました。
テレビドラマやCMソングなど、タイアップの多さに驚いたという方もいらっしゃるかもしれませんね。
タイアップの多さが裏付けるように、宮本浩次の楽曲には元気や希望、勇気を与えるパワーがあります。
辛くなった時、落ち込んだ時、前が見えなくなった時、ぜひこのアルバムを聞いてみてください。
また、次回はどんな名曲が生まれるのかも楽しみですね。
新しい発表を待ちつつ『宮本、独歩。』を聴き込みましょう!
TEXT ゆとりーな
大きな注目を浴びた椎名林檎や東京スカパラダイスオーケストラとのコラボ作品の参加を経て、2019年にスタートした宮本浩次のソロ活動。 ドラマ「後妻業」主題歌として書き下ろされた配信ソロデビュー曲「冬の花」をいきなりヒットさせ、SoftBankや月桂冠のCMへの楽曲提供&出演、高橋一生への楽···
1981年結成。86年、中学のクラスメートであった宮本浩次・石森敏行・冨永義之に、冨永の高校時代の同級生だった高緑成治が加わり、現在のエレファントカシマシとなる。 同年CBS SONY SDオーディション入賞。88年、アルバム『THE ELEPHANT KASHIMASHI』、シングル『デ―デ』でデビュー。 カリス···