「ヴァンパイア」は新人ボカロPの気持ちとして挑む
──『ヴァンパイア』が長期に渡ってデイリーPVトップ3入り、現在もデイリーとマンスリーでPVランキング1位を獲得しています!おめでとうございます!社会現象を巻き起こしている勢いですが、まず1位になった心境をお伺いできますか。DECO*27:ありがとうございます!嬉しいです。この曲は沢山の人に楽しんでもらおうと思って書いた曲なんです。歌詞を見てくれているという事は、曲を聴いてくれていたり、歌いたいから歌詞を覚えようとかで見てくれていると思うんですけど、そういった反応があるということは、頑張って書いた成果が出ているのかなって思います。
──大きな反響を見せた楽曲ですが、DECO*27さん自身バズるぞ!という確信はあったのでしょうか。
DECO*27:ここまでバズるとは思っていなかったんですが、自分の中では新しい代表曲にはしようと思って制作しました。
──私も『二息歩行』からDECO*27さんの楽曲を聴かせて頂いていますが、これまでとはガラッと変わったテイストの楽曲で、DECO*27さんの新境地を開いた作品だなと思いました。
DECO*27:そうですね。『ヴァンパイア』のように、多くの方に見てもらえたのは、2019年にリリースした『乙女解剖』以来なんですけど、あの曲も僕の中では新しいジャンルに挑戦したところがあって。そこからまた新しい代表曲を作りたいと思ったので、新鮮さと、DECO*27の変わらない歌詞の部分も織り込んでいます。ミクが大好きなので3月9日に投稿している部分もあるので、新しくもあり、昔からDECO*27を知っている人にも見てもらえる、両方の人たちから評価される曲にしたいと思って『ヴァンパイア』が出来上がりました。
──DECO*27さんの楽曲には、様々な形の愛を独自の視点で書かれる歌詞が、とても印象的です。根本的なお話しになりますが、愛に纏わる『ヴァンパイア』という楽曲が生まれたきっかけを教えてください。ちなみに先日放送された音楽番組『バズリズム02』で、「バズリズムがきっかけ」っておっしゃっていましたよね(笑)
DECO*27:(笑)そうなんですよ。チェックしてくださっていますね! 昨年末に「バズリズム02」にスタジオゲストとして出演させて頂いたんですけど、その時にボカロ入門編っていうテーマで、これからボカロ聴く人にはこれがおススメですよ!と、ピックアップされている内容でして。その時に、すりぃとsyudouの曲が流れていて、その2人の楽曲を聴いたときに、自分も頑張らなきゃなって思ったんですよ。その後に、すりぃとsyudouと3人で音楽の話をする機会があって。彼らは、若いし、もっともっと自分たちの曲を聴いてほしい!という想いを強く持っていたんです。その熱々とした気持ちに“負けられない!”と思って書き始めた曲なんです。
──お二人の影響が大きかったんですね。
DECO*27:はい。『ヴァンパイア』は新人ボカロPの気持ちとして挑む。という感じで。今、この時代でヒット曲を出すなら、こういう曲を出すだろうなっていう感覚ですね。