「夜に駆ける」英語版歌詞を日本・海外ファンが絶賛!
大人気音楽ユニットのYOASOBIといえば、2019年12月にリリースされた1stシングル『夜に駆ける』で一躍音楽シーンを席巻したことが記憶に新しいですよね。そんなYOASOBIの新しい試みとして、2021年7月2日に『夜に駆ける』の英語版である『Into The Night』が公開されました。
通常、英語版というと元の日本語詞をそのまま翻訳して原曲のメロディーにはめ込むのが一般的です。
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Seize a move, you're on me, falling, and we were dissolving
You and me, skies above and wide, it brings on the true night on me
≪Into The Night (夜に駆ける 英語ver.) 歌詞より抜粋≫
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『Into The Night』の歌詞も一見するとただの英語詞に見えますよね。
ところが、この楽曲を聴いた日本のファンからは、
「英語なんだけど日本語に聞こえてくる」
「空耳アワーじゃん!」
と絶賛されバズっているんです。
原作と原曲のストーリーを汲みながらコニー青木と制作したという『Into The Night』。
全編英語でありながら耳で聞くと、日本語版の歌詞を歌っているように聞こえるという“夜遊び心”が詰まっています。
海外の反応でも「日本語みたい」「混乱した」「神レベルの翻訳だ」というコメントが殺到。
不思議な感覚に戸惑いながらもユニークな発想と、巧みな技術を高く評価するファンが多いようです。
Seize a move, you’re on me=?
それでは、さっそく聴いてみましょう。『Into The Night』は歌い出しの歌詞からまるで日本語のよう。
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Seize a move, you're on me, falling, and we were dissolving
≪Into The Night (夜に駆ける 英語ver.) 歌詞より抜粋≫
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「Seize a move, you’re on me」の部分が「沈むように」と聞こえてきませんか?
ボーカルのikuraの発音の良さもあり、ナチュラルで違和感のないフレーズになっています。
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It's stuck in "tick-and-tocking" mode
Never refraining shamble, block of sound
≪Into The Night (夜に駆ける 英語ver.) 歌詞より抜粋≫
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Bメロ部分の「It's stuck in "tick-and-tocking" mode」の部分は「いつだってチックタックと」。
最後の「block of sound」は日本語詞の語尾の「だってさ」に似ています。
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Saw what got seen hid beneath, and louder nights keep beating
I'm going to you, and giving brighter shiny tomorrows
What can "night" for you mean, infinite? You could run with me
Place your hand in mine, you gotta stay, hold up
Want to leave it behind, dark cruel days, in deep, you may have hid before
I'm embracing you until more heat dissolve what is caught up
Sun will soon rise up into a day you're no more too afraid
Keep all of me in you
≪Into The Night (夜に駆ける 英語ver.) 歌詞より抜粋≫
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こちらはサビ部分の歌詞全文で、この中にも多くの空耳が含まれています。
まず、サビ冒頭の「Saw what got seen hid beneath」は「騒がしい日々に」とそっくりで、楽曲の盛り上がりもバッチリです。
「keep beating」も「君に」と聞こえてきて、原曲の語りかけるようなイメージがそのまま伝わってきますよね。
「What can "night" for you mean」は「明けない夜に」と似ていますが、英文の意味も「“夜”は何を意味するんだろう?」となっていて、原曲で重要な”夜”というキーワードが引き立てられています。
細かい部分ですが、
「hold up」は「ほら」
「hid before」は「日々も」
「in you」は「いよう」
と聞こえてきませんか?
随所に日本語に近い言葉が組み合わされているので、英語と日本語の良さを一緒に感じられますね。
「夜に駆ける」の英語verからお気に入りの空耳フレーズを探そう
2番以降も空耳表現がまだまだ続きます。----------------
I see nothing, I'll soon hate you, keep me out, I'm crying out
≪Into The Night (夜に駆ける 英語ver.) 歌詞より抜粋≫
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「keep me out, I'm crying out」は何となく「君が嫌いだ」と歌っているように聞こえてきませんか?
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So we gotta keep on
If you gotta keep on
Then we're gonna keep on
≪Into The Night (夜に駆ける 英語ver.) 歌詞より抜粋≫
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何度も出てくる「keep on」は、原曲で繰り返される「きっと」と重なります。
日本語詞だとリズミカルに進んでいく部分なので、英語詞になってもイメージが崩れていないところが魅力的です。
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Killing, oh, too many words that I gathered around
≪Into The Night (夜に駆ける 英語ver.) 歌詞より抜粋≫
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「Killing, oh, too many」は驚くほど「君の為に」と聞こえてきて、ここでもikuraの流れるような発音が活きています。
ここまでも日本語のようなフレーズがたくさんありましたが、この楽曲で空耳が怒涛のように登場するのが最後の大サビです。
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Calling to life, hit beneath, crying days in the eternal
Give me what I saw in you, oh, what an end to stop all
Seize a move, you're on me, falling and we were dissolving
See me to it, fog is leaving, bright air move
Want to leave it behind, tucked all days away, forget, and hid beneath
Hand in hand, extend to me, that let me know beyond falls
Through the seas of beyond, so loud and blows you afloat in the sky
New wind moving into you
Tonight, don't ever lose sight of me and let go
You and me are running through the night in dark, I'll take you
≪Into The Night (夜に駆ける 英語ver.) 歌詞より抜粋≫
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「Calling to life, hit beneath」は「変わらない日々に」。
「Give me what」と「oh, what an end to」が含まれる一文は「君は~終わりへと」の箇所が似ていますよね。
さらに「沈むように」の部分だけでなく、続く「染み付いた」の部分も「See me to it」というフレーズで空耳を引き起こしています。
「so loud」で「空」
「Tonight, don't ever」で「繋いだ手」
が表現されているのも面白いですよね。
じっくり聴いていると細かく空耳が起こる部分が散りばめられていて、聴けば聴くほど原曲とは違った魅力が感じられます。
どの箇所が日本語に聞こえるか、ぜひ『夜に駆ける』の英語版『Into The Night』を聴いて確かめてみてくださいね!