春はるの嵐あらしに 散ちりゆく花はなか
風かぜにまかせた 身みは旅役者たびやくしゃ
更ふけて流ながしの 三味しゃみの音おときけば
すてた故郷こきょうに すてた故郷こきょうにまた涙なみだ
雁かりが啼なく啼なく 旅たび空ぞら夜空よぞら
お島しま痛いたかろ 草鞋わらじの紐ひもが
今日きょうも吹ふくかよ 男体なんたいおろし
つなぐ手てと手てが つなぐ手てと手てが
また冷ひえる
清きよいこころで 旅たびするからは
なんの辛つらかろ 野末のずえの仮寝かりね
里さとで夜明よあけて 峠とうげで暮くれて
月つきに夫婦ふうふの 月つきに夫婦ふうふの
旅姿たびすがた
春haruのno嵐arashiにni 散chiりゆくriyuku花hanaかka
風kazeにまかせたnimakaseta 身miはha旅役者tabiyakusya
更fuけてkete流nagaしのshino 三味syamiのno音otoきけばkikeba
すてたsuteta故郷kokyouにni すてたsuteta故郷kokyouにまたnimata涙namida
雁kariがga啼naくku啼naくku 旅tabi空zora夜空yozora
おo島shima痛itaかろkaro 草鞋warajiのno紐himoがga
今日kyouもmo吹fuくかよkukayo 男体nantaiおろしoroshi
つなぐtsunagu手teとto手teがga つなぐtsunagu手teとto手teがga
またmata冷hiえるeru
清kiyoいこころでikokorode 旅tabiするからはsurukaraha
なんのnanno辛tsuraかろkaro 野末nozueのno仮寝karine
里satoでde夜明yoaけてkete 峠tougeでde暮kuれてrete
月tsukiにni夫婦fuufuのno 月tsukiにni夫婦fuufuのno
旅姿tabisugata