菊きくの花はなよりも
昏くらき淵ふちより匂におい立たつ
その花はなの名前なまえを
知しりもせずにときめいてた
あなたの名前なまえを
初はじめて知しった時ときに
その花はなの香かおりを
思おもい出だして息いきを止とめた
出会であった時ときから
とても懐なつかしくて
ふと薄紫色うすむらさきいろの
風かぜが吹ふき抜ぬけた
遠とおい昔むかしから
探さがし続つづけていた人ひとは
秋あきの花はなのように
気きづかないうちに
掌てのひらで咲さいていた
時ときは過すぎてゆく
冬ふゆを春はるを夏なつを越こえて
秋あきの日ひの名前なまえを
思おもい出だせない時ときは来くる
しあわせ悲かなしみ
比くらべずに生いきられたら
美うつくしいあなたの
面影おもかげは色褪いろあせない
出会であった時ときから
とても懐なつかしくて
いつも花はなの香かおりの
風かぜが吹ふいていた
別わかれ行いく時ときに
きっとあなたを呼よぶだろう
その愛あいの名前なまえ
胸むねの奥おくできっと呟つぶやくだろう
遠とおい昔むかしから
探さがし続つづけていた人ひとは
秋あきの花はなのように
気きづかないうちに
掌てのひらで咲さいていた
菊kikuのno花hanaよりもyorimo
昏kuraきki淵fuchiよりyori匂nioいi立taつtsu
そのsono花hanaのno名前namaeをwo
知shiりもせずにときめいてたrimosezunitokimeiteta
あなたのanatano名前namaeをwo
初hajiめてmete知shiったtta時tokiにni
そのsono花hanaのno香kaoりをriwo
思omoいi出daしてshite息ikiをwo止toめたmeta
出会deaったtta時tokiからkara
とてもtotemo懐natsuかしくてkashikute
ふとfuto薄紫色usumurasakiiroのno
風kazeがga吹fuきki抜nuけたketa
遠tooいi昔mukashiからkara
探sagaしshi続tsuduけていたketeita人hitoはha
秋akiのno花hanaのようにnoyouni
気kiづかないうちにdukanaiuchini
掌tenohiraでde咲saいていたiteita
時tokiはha過suぎてゆくgiteyuku
冬fuyuをwo春haruをwo夏natsuをwo越koえてete
秋akiのno日hiのno名前namaeをwo
思omoいi出daせないsenai時tokiはha来kuるru
しあわせshiawase悲kanaしみshimi
比kuraべずにbezuni生iきられたらkiraretara
美utsukuしいあなたのshiianatano
面影omokageはha色褪iroaせないsenai
出会deaったtta時tokiからkara
とてもtotemo懐natsuかしくてkashikute
いつもitsumo花hanaのno香kaoりのrino
風kazeがga吹fuいていたiteita
別wakaれre行iくku時tokiにni
きっとあなたをkittoanatawo呼yoぶだろうbudarou
そのsono愛aiのno名前namae
胸muneのno奥okuできっとdekitto呟tsubuyaくだろうkudarou
遠tooいi昔mukashiからkara
探sagaしshi続tsuduけていたketeita人hitoはha
秋akiのno花hanaのようにnoyouni
気kiづかないうちにdukanaiuchini
掌tenohiraでde咲saいていたiteita