避難所ひなんじょで会あった少年しょうねんは
静しずかな目めをして
遠とおい海うみを見みてた
凍こごえる手てでおむすびを
僕ぼくに手渡てわたして
笑わらったあの子こだった
帰かえれない町まちを故郷こきょうと呼よび
何なにも無ない場所ばしょを我わが家やと呼よぶ
数かぞえられるくらいなら悲かなしみと呼よばない
過すぎ去さったから もう振ふり向むかない
人ひとは弱よわく人ひとは強つよい
僕ぼくは何なにも出来できず
ただ小声こごえで歌うたうばかり
大統領だいとうりょうが広島ひろしまに来きたとき
街角まちかどでプラカード掲かかげた
少年しょうねんが居いた
広島ひろしまへようこそと
曇くもりの無ない文字もじで書かかれていた
不覚ふかくにも涙なみだがこぼれたのは
故郷こきょうの夏なつのあの日ひを思おもい出だして
数かぞえられるくらいなら悲かなしみと呼よばない
過すぎ去さったから もう振ふり向むかない
人ひとは弱よわく人ひとは強つよい
僕ぼくは何なにも出来できず
ただ小声こごえで歌うたうばかり
帰かえれない町まちを故郷こきょうと呼よび
何なにも無ない場所ばしょを我わが家やと呼よぶ
帰かえろう必かならず故郷こきょう
過すぎ去さったから もう振ふり向むかない
人ひとは弱よわく人ひとは強つよい
僕ぼくは何なにも出来できず
ただ小声こごえで歌うたうばかり
避難所ひなんじょで会あった少年しょうねんは
静しずかな目めをして
遠とおいしあわせを見みてた
避難所hinanjoでde会aったtta少年syounenはha
静shizuかなkana目meをしてwoshite
遠tooいi海umiをwo見miてたteta
凍kogoえるeru手teでおむすびをdeomusubiwo
僕bokuにni手渡tewataしてshite
笑waraったあのttaano子koだったdatta
帰kaeれないrenai町machiをwo故郷kokyouとto呼yoびbi
何naniもmo無naいi場所basyoをwo我waがga家yaとto呼yoぶbu
数kazoえられるくらいならerarerukurainara悲kanaしみとshimito呼yoばないbanai
過suぎgi去saったからttakara もうmou振fuりri向muかないkanai
人hitoはha弱yowaくku人hitoはha強tsuyoいi
僕bokuはha何naniもmo出来dekiずzu
ただtada小声kogoeでde歌utaうばかりubakari
大統領daitouryouがga広島hiroshimaにni来kiたときtatoki
街角machikadoでdeプラカpurakaードdo掲kakaげたgeta
少年syounenがga居iたta
広島hiroshimaへようこそとheyoukosoto
曇kumoりのrino無naいi文字mojiでde書kaかれていたkareteita
不覚fukakuにもnimo涙namidaがこぼれたのはgakoboretanoha
故郷kokyouのno夏natsuのあのnoano日hiをwo思omoいi出daしてshite
数kazoえられるくらいならerarerukurainara悲kanaしみとshimito呼yoばないbanai
過suぎgi去saったからttakara もうmou振fuりri向muかないkanai
人hitoはha弱yowaくku人hitoはha強tsuyoいi
僕bokuはha何naniもmo出来dekiずzu
ただtada小声kogoeでde歌utaうばかりubakari
帰kaeれないrenai町machiをwo故郷kokyouとto呼yoびbi
何naniもmo無naいi場所basyoをwo我waがga家yaとto呼yoぶbu
帰kaeろうrou必kanaraずzu故郷kokyou
過suぎgi去saったからttakara もうmou振fuりri向muかないkanai
人hitoはha弱yowaくku人hitoはha強tsuyoいi
僕bokuはha何naniもmo出来dekiずzu
ただtada小声kogoeでde歌utaうばかりubakari
避難所hinanjoでde会aったtta少年syounenはha
静shizuかなkana目meをしてwoshite
遠tooいしあわせをishiawasewo見miてたteta