空気より透明な 歌詞 眩暈SIREN ふりがな付

体からだを打うつ雨あめに少すこしずつ染そまる
流ながれる粒つぶと共ともにこのまま消きえてくれと
望のぞむなら 叶かなえたい

何なにも心配しんぱいいらないよ
傷付きずついてない顔かおするのは得意とくいだ
思おもって無ない事ことを言いうのも
笑顔えがおでいるのも

警戒けいかいと誓せい願がんに振ふり落おとされそうな自意識じいしき
知しらなかったこの鼓動こどうが続つづく度たび
追おい詰つめていた事こと

貴方あなたは泣なきそうな顔かおで
憎にくしみを語かたる
それで今いまよりマシになれるなら
誰だれでもない ものになりたいと祈いのった
世界せかいの色いろがぼやけていく

千切ちぎれて 剥はがれて
粉々こなごなになってしまえば
また一いちから始はじめようなんて
思おもわないで済すむんだ

よく似にたこの目めも不幸ふこうの証あかし
思おもい出ださせてしまう
流ながれる痛いたみで濡ぬらし
形かたちも残のこらないほど腫はらした

形骸けいがいと空想くうそうに打うちのめされている自意識じいしき
どこにもいないよ
自分じぶんが希薄きはくになっていく

貴方あなたは泣なきそうな顔かおで
間違まちがいと言いう
選択せんたくを正ただしてそれで笑わらえるんなら
誰だれでもない もので居続いつづけるよう祈いのった
世界せかいは遠とおく霞かすんでいく

どれだけの時間じかんを
悲かなしみと怒いかりで満みたしてきたんだ
振ふり下おろした腕うでの痣あざは
自分じぶんの痛いたみじゃ無ない

貴方あなたは泣なきそうな顔かおで
憎にくしみを語かたる
それで今いまよりマシになれるなら
誰だれでもない ものになりたいと祈いのった
世界せかいの色いろがぼやけていく
心こころばかり壊こわして

回まわる日々ひびの景色けしきに
自分じぶんだけがいなくなって
残のこるのは優やさしい時間じかん
それで終おわり