その後 歌詞 眩暈SIREN ふりがな付

騒々そうぞうしい雑踏ざっとうに紛まぎれ 月日つきひを刻きざむ
自分じぶんの時間じかんは簡単かんたんに通とおり過すぎていくのに
貴方あなたは永遠えいえんに変かわらないままだ

部屋へやの隅すみに置おかれた机つくえの上うえには
他愛たあいのないやり取とりだけが残のこっている
何なにを話はなしたかなど
ほとんど覚おぼえてはいないけれど
その笑わらった顔かおだけは確たしかに覚おぼえている

楽たのしい日々ひびも時ときが進すすみ
悲かなしみにばかり気きを取とられていた
全すべてが過すぎ去さった後あとに気付きづいても
戻もどらない現状げんじょうに もはや何なにの意味いみもない
貴方あなたは何なんでも無ないフリをして

いつから考かんがえていたんだろう
こうなる事ことを
付つき纏まとう言葉ことばの数々かずかずは
「どうして気付きづけなかったんだ」
もっともらしい理由りゆうすら要いらなかった
ただ生いきてさえいれば

貴方あなたの代かわりに自分じぶんが死しねば良いい
なんて言いうときっとまた傷付きずつけてしまうから
一緒いっしょに頑張がんばろうと出来できない約束やくそくをした事ことを
自分じぶんはずっと後悔こうかいしているんだ

どんな事ことを言いえば正ただしかったんだろうか
どんな事ことをしていれば
結果けっかは変かえられたんだろうか

今いまさらになって大切たいせつさに気付きづくだとか
本当ほんとうにムシのいい話はなしだ 最低さいていだ

終おわらない空想くうそうの袋小路ふくろこうじの中なか
もし、やり直なおせたらと何度なんども願ねがった

タイムリープなんて都合つごうの良いいものの
無ない世界せかいで面影おもかげを生涯しょうがい、背負せおって
これから続つづく毎日まいにちを
自分じぶんは

笑わらえて過すごせてる
大丈夫だいじょうぶ、大丈夫だいじょうぶ、大丈夫だいじょうぶ
思おもい出でに取とり残のこされた人達ひとたちの為ためにも
自分じぶんは大丈夫だいじょうぶでいないと

些細ささいな日常にちじょうの風景ふうけいのどれを取とっても
思考しこうが行いき着つくのは
そこに貴方あなたがいないという答こたえ
記憶きおくの残骸ざんがいを探さがさないように
いつの間まにか自分じぶんは取とり繕つくろう事ことを覚おぼえた

話はなしたい事ことがある
話はなしたい事ことがまだあったんだ
過去かこの帰かえり道みちの続つづきを夢ゆめに見みる
疲つかれたなんて言いいながら笑わらう表情ひょうじょうの裏うらで
本当ほんとうはどんな明日あしたを思おもっていたんだろう
確たしかめる術すべは永遠えいえんに無ない
もっともらしい理由りゆうは要いらなかったんだ
ただ生いきてさえいれば

貴方あなたの代かわりに自分じぶんが死しねば良いい
なんて言いうときっとまた傷付きずつけてしまうから
一緒いっしょに頑張がんばろうと出来できない約束やくそくをした事ことを
自分じぶんはずっと後悔こうかいしているんだ

どんな事ことを言いえば正ただしかったんだろうか
どんな事ことをしていれば
結果けっかは変かえられたんだろうか
記憶きおくの中なかの貴方あなたが 強つよがって笑わらう顔かおが
頭あたまから離はなれない

死しにたいと思おもいながら生いきる事ことと
生いきたいと思おもいながら死しぬ事ことは
どっちが不幸ふこうだ

答こたえを探さがすこと自体じたいがそもそもの間違まちがえだ
誰だれもが無為むいに過すごす一日いちにちの一ひとコマは
堪たえ難がたい程ほどに優やさしい
無気力むきりょくに失うしなったその数秒すうびょうを
数時間すうじかん、数日すうじつ、数年すうねんを
貴方あなたにあげたいと思おもった

生いきてさえいれば
ただ生いきてさえいれば