ここにはぼくの家族かぞくがいて
ストーブのやかんが音おとを立たて
台所だいどころから醤油しょうゆの焦こげる匂におい
ゆりかごの中なかからそれを見みてる
ぼくが泣なき出だすと母ははが来きて
柔やわらかな乳ちちを押おし当あてる
玄関げんかんの戸とを引ひく音おとがして
姉あねたちは父ちちを迎むかえに行いく
これはぼくの歌うたであり
同時どうじに君きみの歌うたでもある
覚おぼえてないだろうけど
本当ほんとうのことだよ
家族かぞくの中なかで一人ひとりだけ
ぼくと喋しゃべれる人ひとがいる
その人ひとはぼくを笑わらわせるけど
皆みなんなにはそれが聞きこえない
ぼくはその人ひとの顔かおを見みる
その人ひともぼくを見みつめ返かえす
皆みんなはぼくがあらぬ方ほうを
じっと見みてると思おもってる
これはぼくの歌うたであり
同時どうじに君きみの歌うたでもある
ぼくも君きみと同おなじように
何なにかが見みえていた。
君きみがことばを覚おぼえたとき
君きみはぼくを忘わすれるだろう
だからそのときまで
たくさん話はなしをしよう
ここにはぼくの家族かぞくがいて
ストーブのやかんが音おとを立たて
台所だいどころから醤油しょうゆの焦こげる匂におい
ゆりかごの中なかからそれを見みてる
ゆりかごの中なかからそれを見みてる
ここにはぼくのkokonihabokuno家族kazokuがいてgaite
ストsutoーブbuのやかんがnoyakanga音otoをwo立taてte
台所daidokoroからkara醤油syouyuのno焦koげるgeru匂nioいi
ゆりかごのyurikagono中nakaからそれをkarasorewo見miてるteru
ぼくがbokuga泣naきki出daすとsuto母hahaがga来kiてte
柔yawaらかなrakana乳chichiをwo押oしshi当aてるteru
玄関genkanのno戸toをwo引hiくku音otoがしてgashite
姉aneたちはtachiha父chichiをwo迎mukaえにeni行iくku
これはぼくのkorehabokuno歌utaでありdeari
同時doujiにni君kimiのno歌utaでもあるdemoaru
覚oboえてないだろうけどetenaidaroukedo
本当hontouのことだよnokotodayo
家族kazokuのno中nakaでde一人hitoriだけdake
ぼくとbokuto喋syabeれるreru人hitoがいるgairu
そのsono人hitoはぼくをhabokuwo笑waraわせるけどwaserukedo
皆minaんなにはそれがnnanihasorega聞kiこえないkoenai
ぼくはそのbokuhasono人hitoのno顔kaoをwo見miるru
そのsono人hitoもぼくをmobokuwo見miつめtsume返kaeすsu
皆miんなはぼくがあらぬnnahabokugaaranu方houをwo
じっとjitto見miてるとteruto思omoってるtteru
これはぼくのkorehabokuno歌utaでありdeari
同時doujiにni君kimiのno歌utaでもあるdemoaru
ぼくもbokumo君kimiとto同onaじようにjiyouni
何naniかがkaga見miえていたeteita。
君kimiがことばをgakotobawo覚oboえたときetatoki
君kimiはぼくをhabokuwo忘wasuれるだろうrerudarou
だからそのときまでdakarasonotokimade
たくさんtakusan話hanashiをしようwoshiyou
ここにはぼくのkokonihabokuno家族kazokuがいてgaite
ストsutoーブbuのやかんがnoyakanga音otoをwo立taてte
台所daidokoroからkara醤油syouyuのno焦koげるgeru匂nioいi
ゆりかごのyurikagono中nakaからそれをkarasorewo見miてるteru
ゆりかごのyurikagono中nakaからそれをkarasorewo見miてるteru