下駄げたで小走こばしり 手てを振ふる女おんな
やがて港みなとに 船ふねが着つく
霧雨きりさめ 桟橋さんばし 涙なみだをこらえ
俺おれにさしだす 女おんな傘がさ
…逢あいたかったよ
かわす目めと目めに 港みなと雨あめ
一度いちどわかれた 男おとこと女おんな
離はなれきれずに 舫もやい船ぶね
海猫うみねこ 灯台とうだい たたずむ二人ふたり
痩やせたみたいだ 昔むかしより
…苦労くろうかけたな
言いえば泣なき出だす 港みなと雨あめ
怨うらみつらみも あるはずなのに
何なにもいわずに 酒さけ支度じたく
漁いさり火び やすらぎ 旅路たびじの終おわり
二度にどとおまえを 離はなさない
…逢あいたかったよ
抱だけば遣やらずの 港みなと雨あめ
下駄getaでde小走kobashiりri 手teをwo振fuるru女onna
やがてyagate港minatoにni 船funeがga着tsuくku
霧雨kirisame 桟橋sanbashi 涙namidaをこらえwokorae
俺oreにさしだすnisashidasu 女onna傘gasa
…逢aいたかったよitakattayo
かわすkawasu目meとto目meにni 港minato雨ame
一度ichidoわかれたwakareta 男otokoとto女onna
離hanaれきれずにrekirezuni 舫moyaいi船bune
海猫umineko 灯台toudai たたずむtatazumu二人futari
痩yaせたみたいだsetamitaida 昔mukashiよりyori
…苦労kurouかけたなkaketana
言iえばeba泣naきki出daすsu 港minato雨ame
怨uraみつらみもmitsuramimo あるはずなのにaruhazunanoni
何naniもいわずにmoiwazuni 酒sake支度jitaku
漁isaりri火bi やすらぎyasuragi 旅路tabijiのno終oわりwari
二度nidoとおまえをtoomaewo 離hanaさないsanai
…逢aいたかったよitakattayo
抱daけばkeba遣yaらずのrazuno 港minato雨ame