涙なみだひとつぶ ふところに
花はなを横目よこめに 廻まわり道みち
義理ぎりもすたれた 人情にんじょうも枯かれた
春はるは盛さかりと 言いうものを
今いまのご時世じせい 寒さむすぎる
酒さけは一気いっきに 干ほせるのに
恋こいの盃さかずき なぜ干ほせぬ
意地いじは挺て子こでも 曲まげない俺おれが
渡わたすつもりの ひと言ことを
抱だいて思案しあんの 戻もどり橋ばし
時ときの流ながれに 棹さおさせば
針はりのつぶてが はね返かえる
それが世間せけんさ 世間せけんの裏うらで
明日あすの灯あかりを この胸むねに
生いきる男おとこの 夢ゆめひとつ
涙namidaひとつぶhitotsubu ふところにfutokoroni
花hanaをwo横目yokomeにni 廻mawaりri道michi
義理giriもすたれたmosutareta 人情ninjouもmo枯kaれたreta
春haruはha盛sakaりとrito 言iうものをumonowo
今imaのごnogo時世jisei 寒samuすぎるsugiru
酒sakeはha一気ikkiにni 干hoせるのにserunoni
恋koiのno盃sakazuki なぜnaze干hoせぬsenu
意地ijiはha挺te子koでもdemo 曲maげないgenai俺oreがga
渡wataすつもりのsutsumorino ひとhito言kotoをwo
抱daいてite思案shianのno 戻modoりri橋bashi
時tokiのno流nagaれにreni 棹saoさせばsaseba
針hariのつぶてがnotsubutega はねhane返kaeるru
それがsorega世間sekenさsa 世間sekenのno裏uraでde
明日asuのno灯akaりをriwo このkono胸muneにni
生iきるkiru男otokoのno 夢yumeひとつhitotsu