昔むかしの話はなしをしようか
つやのない布ぬのにくるまれた
正ただしいかたちを掴つかめない
手垢てあかのついた言葉ことばを
ゴミ捨すて場ばで眺ながめてる
また今日きょうがはじまってゆく
心こころひとつだけで息いきをするから
両手りょうてで包つつんで、誰だれのものでもない
70幾いく億おくかの朝あさが来くるまで
静しずかに見みえる夜よるにのめり込こんでく
淡あわい桃色ももいろに濃こい青空あおぞらが溶とけて見みえた場所ばしょで
日ひを追おうごとに枯かれてく
ひとひら 幸しあわせの花弁かべん
日々ひびを呑のみ込こんでゆくような
流ながれと逆ぎゃく側がわに
向むかう人ひとだけが知しってる
無常むじょうとも言いえないほどの
心こころひとつだけで息いきをするから
両手りょうてで包つつんで、誰だれのものでもない
70幾いく億おくかの朝あさが来くるまで
静しずかに見みえる夜よるにのめり込こんでく
淡あわい桃色ももいろに濃こい青空あおぞらが溶とけて見みえた
はらり 薄紅うすべにの春はる
じわり 湿しめる夏なつの夜よるも
からりと乾かわいた秋空あきぞらも
銀色ぎんいろ 冬ふゆの朝あさも
変かわらない 君きみだけの命いのちの詩うたを
ふいにしたあの匂においで
開あいた箱はこには溶とけかけた
氷菓子こおりがしが一ひとつあるだけだよ
君きみはもうとうにそこを超こえてる
振ふり返かえるよりも揺ゆらいだならば
今いまあなたは何なにで立たっている?
ここまで生いきられた証あかしを紡つむいでゆけ
今いまもここで
昔mukashiのno話hanashiをしようかwoshiyouka
つやのないtsuyanonai布nunoにくるまれたnikurumareta
正tadaしいかたちをshiikatachiwo掴tsukaめないmenai
手垢teakaのついたnotsuita言葉kotobaをwo
ゴミgomi捨suてte場baでde眺nagaめてるmeteru
またmata今日kyouがはじまってゆくgahajimatteyuku
心kokoroひとつだけでhitotsudakede息ikiをするからwosurukara
両手ryouteでde包tsutsuんでnde、誰dareのものでもないnomonodemonai
70幾iku億okuかのkano朝asaがga来kuるまでrumade
静shizuかにkani見miえるeru夜yoruにのめりninomeri込koんでくndeku
淡awaいi桃色momoiroにni濃koいi青空aozoraがga溶toけてkete見miえたeta場所basyoでde
日hiをwo追oうごとにugotoni枯kaれてくreteku
ひとひらhitohira 幸shiawaせのseno花弁kaben
日々hibiをwo呑noみmi込koんでゆくようなndeyukuyouna
流nagaれとreto逆gyaku側gawaにni
向muかうkau人hitoだけがdakega知shiってるtteru
無常mujouともtomo言iえないほどのenaihodono
心kokoroひとつだけでhitotsudakede息ikiをするからwosurukara
両手ryouteでde包tsutsuんでnde、誰dareのものでもないnomonodemonai
70幾iku億okuかのkano朝asaがga来kuるまでrumade
静shizuかにkani見miえるeru夜yoruにのめりninomeri込koんでくndeku
淡awaいi桃色momoiroにni濃koいi青空aozoraがga溶toけてkete見miえたeta
はらりharari 薄紅usubeniのno春haru
じわりjiwari 湿shimeるru夏natsuのno夜yoruもmo
からりとkararito乾kawaいたita秋空akizoraもmo
銀色giniro 冬fuyuのno朝asaもmo
変kaわらないwaranai 君kimiだけのdakeno命inochiのno詩utaをwo
ふいにしたあのfuinishitaano匂nioいでide
開aいたita箱hakoにはniha溶toけかけたkekaketa
氷菓子koorigashiがga一hitoつあるだけだよtsuarudakedayo
君kimiはもうとうにそこをhamoutounisokowo超koえてるeteru
振fuりri返kaeるよりもruyorimo揺yuらいだならばraidanaraba
今imaあなたはanataha何naniでde立taっているtteiru?
ここまでkokomade生iきられたkirareta証akashiをwo紡tsumuいでゆけideyuke
今imaもここでmokokode