世界せかい中じゅうどこでも暮くれる ありふれた夕日ゆうひが 特別とくべつになったのは
僕ぼくらの育そだった町まち 知しってしまったから ここはかつて焼やけ落おちた町まち
笑わらえよ 泣なけよ歌うたえよ 言葉ことばは下くだらない 未来みらいには届とどかない
僕ぼくらが頭あたまを抱かかえる 人生じんせいという旅路たびじは帰かえり道みち 死しぬまでの
毛布もうふに包くるまって 静寂せいじゃくの音おとに震ふるえ
花はな芽吹めぶいて森もりが茂しげって 人ひとが増ふえて集落しゅうらくとなって
それを戦火せんかが全部ぜんぶさらって それに泣ないてまた立たち上あがって
人ひとが集つどえばそこが町まちで いい人ひと、悪わるい人ひともはらんで
いがみ合あって 愛あいし合あって それを人ひとは生活せいかつと呼よんで
額ひたいに汗あせ、騙だまし騙だまされ 食くう為ためには友ともも裏切うらぎって
生いきてますか? 生いきてますか? ここはかつて焼やけ落おちた町まち
僕ぼくらが耳みみを澄すませる 海原うなばらには祈いのりが 沈しずんでるかもしれない
僕ぼくらが暮くらしてる土地とち そこには屍しかばねが 埋うまってるかもしれない
歴史れきしは繰くり返かえし 土つちだけがそれを見みている
たかが百ひゃく年ねん生いきぬ癖くせに 生いきる死しぬに悩なやみは尽つきない
喜よろこびの歌うたは未いまだ止やまぬ 悲かなしみの歌うたもまた然しかり
陽ひが昇のぼったらそこが朝あさで 呼よんでもないのに明あけやがって
悩なやんだって 辛つらくたって 朝日あさひの中なか、命いのちたずさえて
人ひとと人ひととが家庭かていになって そこで僕ぼくら産声うぶごえを上あげて
生いきてますか? 生いきてますか? ここはかつて焼やけ落おちた町まち
人ひとが集つどえばそこが町まちで それを戦火せんかが全すべてさらって
青森あおもり空襲くうしゅうで焼やけ野原のはら 瓦礫がれきの中なか、焚たき火びに集つどって
人ひとが集つどえばそこが町まちで 怒いかりも悲かなしみも持もち寄よって
「この子こだけはどうか助たすかって」 それが僕ぼくの親父おやじの親父おやじで
君きみが居いるからここが家いえで 家いえがあるから僕ぼくらの町まちで
生活せいかつして 歳としをとって 朝日あさひの中なか仕事しごとに向むかって
突然とつぜんの悲劇ひげきに泣ないたって 人ひとと人ひととで慰なぐさめあって
生いきてますか? 生いきてますか? ここはかつて焼やけ落おちた町まち
僕ぼくらの町まち
ここが僕ぼくらの町まち
ここが僕ぼくらの町まち
世界sekai中juuどこでもdokodemo暮kuれるreru ありふれたarifureta夕日yuuhiがga 特別tokubetsuになったのはninattanoha
僕bokuらのrano育sodaったtta町machi 知shiってしまったからtteshimattakara ここはかつてkokohakatsute焼yaけke落oちたchita町machi
笑waraえよeyo 泣naけよkeyo歌utaえよeyo 言葉kotobaはha下kudaらないranai 未来miraiにはniha届todoかないkanai
僕bokuらがraga頭atamaをwo抱kakaえるeru 人生jinseiというtoiu旅路tabijiはha帰kaeりri道michi 死shiぬまでのnumadeno
毛布moufuにni包kuruまってmatte 静寂seijakuのno音otoにni震furuえe
花hana芽吹mebuいてite森moriがga茂shigeってtte 人hitoがga増fuえてete集落syuurakuとなってtonatte
それをsorewo戦火senkaがga全部zenbuさらってsaratte それにsoreni泣naいてまたitemata立taちchi上aがってgatte
人hitoがga集tsudoえばそこがebasokoga町machiでde いいii人hito、悪waruいi人hitoもはらんでmoharande
いがみigami合aってtte 愛aiしshi合aってtte それをsorewo人hitoはha生活seikatsuとto呼yoんでnde
額hitaiにni汗ase、騙damaしshi騙damaされsare 食kuうu為tameにはniha友tomoもmo裏切uragiってtte
生iきてますかkitemasuka? 生iきてますかkitemasuka? ここはかつてkokohakatsute焼yaけke落oちたchita町machi
僕bokuらがraga耳mimiをwo澄suませるmaseru 海原unabaraにはniha祈inoりがriga 沈shizuんでるかもしれないnderukamoshirenai
僕bokuらがraga暮kuらしてるrashiteru土地tochi そこにはsokoniha屍shikabaneがga 埋uまってるかもしれないmatterukamoshirenai
歴史rekishiはha繰kuりri返kaeしshi 土tsuchiだけがそれをdakegasorewo見miているteiru
たかがtakaga百hyaku年nen生iきぬkinu癖kuseにni 生iきるkiru死shiぬにnuni悩nayaみはmiha尽tsuきないkinai
喜yorokoびのbino歌utaはha未imaだda止yaまぬmanu 悲kanaしみのshimino歌utaもまたmomata然shikaりri
陽hiがga昇noboったらそこがttarasokoga朝asaでde 呼yoんでもないのにndemonainoni明aけやがってkeyagatte
悩nayaんだってndatte 辛tsuraくたってkutatte 朝日asahiのno中naka、命inochiたずさえてtazusaete
人hitoとto人hitoとがtoga家庭kateiになってninatte そこでsokode僕bokuらra産声ubugoeをwo上aげてgete
生iきてますかkitemasuka? 生iきてますかkitemasuka? ここはかつてkokohakatsute焼yaけke落oちたchita町machi
人hitoがga集tsudoえばそこがebasokoga町machiでde それをsorewo戦火senkaがga全subeてさらってtesaratte
青森aomori空襲kuusyuuでde焼yaけke野原nohara 瓦礫garekiのno中naka、焚taきki火biにni集tsudoってtte
人hitoがga集tsudoえばそこがebasokoga町machiでde 怒ikaりもrimo悲kanaしみもshimimo持moちchi寄yoってtte
「このkono子koだけはどうかdakehadouka助tasuかってkatte」 それがsorega僕bokuのno親父oyajiのno親父oyajiでde
君kimiがga居iるからここがrukarakokoga家ieでde 家ieがあるからgaarukara僕bokuらのrano町machiでde
生活seikatsuしてshite 歳toshiをとってwototte 朝日asahiのno中naka仕事shigotoにni向muかってkatte
突然totsuzenのno悲劇higekiにni泣naいたってitatte 人hitoとto人hitoとでtode慰nagusaめあってmeatte
生iきてますかkitemasuka? 生iきてますかkitemasuka? ここはかつてkokohakatsute焼yaけke落oちたchita町machi
僕bokuらのrano町machi
ここがkokoga僕bokuらのrano町machi
ここがkokoga僕bokuらのrano町machi