天下八てんかやツ過すぎ浮世男うきよおとこよ
良いいひとだけど幕まくの切きり時とき
毎日まいにちを割さく仮初枕かりそめまくら
好すいて好すかれた男おとこが哀かなしい
女おんなは誠まことの誓ちかいなんて要いらないよ
大概たいがいが芝居しばいさ
惚ほれた腫はれた、目眩めくるめいた
噫ああ!秋あきノ空そら
六日むいかの菖蒲あやめ仮初心かりそめごころ
喰くって喰くわされ男おとこは哀かなしい
女おんなは嘘うそを吐ついたって好いいじゃないか
相応そうおうの茶番ちゃばんで粧めかし込こんで居いなくちゃ
きっともう狂くるって居いるって
いけない男おとこ、色男いろおとこ
わっちは悪わるくないわいな
切きっても切きっても切きれぬ
噫ああ!幕まくノ内うち
七ななツ下さがり
"本当ほんとうは添そいたいよ"と、云いって
帰かえらないで頂戴ちょうだい
淋さみしいじゃないの
待まって一寸ちょっと待まって
本性ほんしょうでありんす
ねえ利きき男をとこ、冗談じょうだんよ
左様さようなら
天下八tenkayaツtsu過suぎgi浮世男ukiyootokoよyo
良iいひとだけどihitodakedo幕makuのno切kiりri時toki
毎日mainichiをwo割saくku仮初枕karisomemakura
好suいてite好suかれたkareta男otokoがga哀kanaしいshii
女onnaはha誠makotoのno誓chikaいなんてinante要iらないよranaiyo
大概taigaiがga芝居shibaiさsa
惚hoれたreta腫haれたreta、目眩mekuruめいたmeita
噫aa!秋akiノno空sora
六日muikaのno菖蒲ayame仮初心karisomegokoro
喰kuってtte喰kuわされwasare男otokoはha哀kanaしいshii
女onnaはha嘘usoをwo吐tsuいたってitatte好iいじゃないかijanaika
相応sououのno茶番chabanでde粧mekaしshi込koんでnde居iなくちゃnakucha
きっともうkittomou狂kuruってtte居iるってrutte
いけないikenai男otoko、色男irootoko
わっちはwatchiha悪waruくないわいなkunaiwaina
切kiってもttemo切kiってもttemo切kiれぬrenu
噫aa!幕makuノno内uchi
七nanaツtsu下saがりgari
"本当hontouはha添soいたいよitaiyo"とto、云iってtte
帰kaeらないでranaide頂戴choudai
淋samiしいじゃないのshiijanaino
待maってtte一寸chotto待maってtte
本性honsyouでありんすdearinsu
ねえnee利kiきki男wotoko、冗談joudanよyo
左様sayouならnara