ああ俺おれには何なにか足たりないと
何なにが足たりぬやらこの俺おれには
弱よわき人ひとのその肩かたに
やさしき言葉ことばもかけられず
人ひとを思おもううちが花はなよと
わずかに己おのれをなぐさめた
ああ
ひとりいれば人ひとを思おもい
もてあます時ときは仕事しごとを思おもい
道みちを歩あゆめば人ひとに出会であい
町まちに出でずれば車くるまに出合であう
ああ平和へいわなるこの生活せいかつが
なぜに我われらを蝕むしばむのか
ああ
ああ哀あわれ 時ときの力ちからは我わが命いのちをいつか食くいつくし
しかばねとなるまで
しかばねになるまで
何なにが足たりぬやら
我わが命いのち尽つきる
その日ひが来くるまでに
時ときは我わが血ちを吸すい身みを削けずり
生活せいかつ手てにす遑いとまも無なきがままに
ひとりベンチに腰こしかけて
歩あゆみ行いく人ひとを眺ながめやった
ああまじりあいたる町まちの響ひびきを
ひとり聞ききながら眺ながめやった
ああうち仰あおぐ空そらのかなたに
きらりと光ひかる夕陽ゆうひあり
流ながるるドブの表おもてを
きらりとさせたる夕陽ゆうひあり
俺おれはこのため生いきていた
ドブの夕陽ゆうひを見みるために
ドブの夕陽ゆうひを見みるために
ああaa俺oreにはniha何naniかka足taりないとrinaito
何naniがga足taりぬやらこのrinuyarakono俺oreにはniha
弱yowaきki人hitoのそのnosono肩kataにni
やさしきyasashiki言葉kotobaもかけられずmokakerarezu
人hitoをwo思omoううちがuuchiga花hanaよとyoto
わずかにwazukani己onoれをなぐさめたrewonagusameta
ああaa
ひとりいればhitoriireba人hitoをwo思omoいi
もてあますmoteamasu時tokiはha仕事shigotoをwo思omoいi
道michiをwo歩ayuめばmeba人hitoにni出会deaいi
町machiにni出deずればzureba車kurumaにni出合deaうu
ああaa平和heiwaなるこのnarukono生活seikatsuがga
なぜにnazeni我wareらをrawo蝕mushibaむのかmunoka
ああaa
ああaa哀awaれre 時tokiのno力chikaraはha我waがga命inochiをいつかwoitsuka食kuいつくしitsukushi
しかばねとなるまでshikabanetonarumade
しかばねになるまでshikabaneninarumade
何naniがga足taりぬやらrinuyara
我waがga命inochi尽tsuきるkiru
そのsono日hiがga来kuるまでにrumadeni
時tokiはha我waがga血chiをwo吸suいi身miをwo削kezuりri
生活seikatsu手teにすnisu遑itomaもmo無naきがままにkigamamani
ひとりhitoriベンチbenchiにni腰koshiかけてkakete
歩ayuみmi行iくku人hitoをwo眺nagaめやったmeyatta
ああまじりあいたるaamajiriaitaru町machiのno響hibiきをkiwo
ひとりhitori聞kiきながらkinagara眺nagaめやったmeyatta
ああうちaauchi仰aoぐgu空soraのかなたにnokanatani
きらりとkirarito光hikaるru夕陽yuuhiありari
流nagaるるruruドブdobuのno表omoteをwo
きらりとさせたるkiraritosasetaru夕陽yuuhiありari
俺oreはこのためhakonotame生iきていたkiteita
ドブdobuのno夕陽yuuhiをwo見miるためにrutameni
ドブdobuのno夕陽yuuhiをwo見miるためにrutameni